第455話 ダンジョンからも出られない

ゲートで入る事の出来たホムさんだが、案の定、ダンジョンから出る事ができなかった。


「また拒否されました・・・・」


さて・・・・ここまででわかった事は、ダンジョン内であれば、ホムさんは動ける。


ダンジョンの入り口に、見えない何かに遮られ、ホムさんだけが入れない。


この2点だ。


後はダンジョン内の転送の魔法陣が使えるかどうかだな。


多分入り口だけと思うんだが・・・・


3人は速攻で5層まで進んだ。


今回は素材とかほぼ無視。


5層のボスなんてすぐ倒せるから、問題ない。


そして、転送用の魔法陣と、家。


家に沢山の冒険者がいたが、お構いなしに入ってみる。


・・・・うん、無事入れたようだ。


入れたら用はないので、引き返し、魔法陣を使う。


ホムさんは・・・・使えたようだ。

俺達も使い、ホムさんと合流する。



・・・・多分これで確定。ダンジョンの入り口だけ入れない。

後は・・・・ホムさんがいた100層の奥、あそこに辿り着ける事ができるかだな。


100層か・・・・面倒だな・・・・


あ、そう言えば、100層にはゲート置いてあったっけ?忘れてた・・・・


カバンからゲートを・・・・どれだっけ?

場所が場所だけに、対になるのは持ち歩いていたはず。


しばしゲートとにらめっこ。あった。


あ、しかもこれ、ホムさんのいた場所付近だな。


一度館に帰って、使ってみよう。


俺達は一度館へ戻り、ゲートを使う事にした。


・・・・

・・・

・・




館・・・・


館には、かなりのゲートが設置してある。


何処へ向かうゲートか、記載して置いてある。


いちいち王都とか船で向かうのも面倒な時には、こうやってゲートを使う事が多い。


それと、俺専用の工房。

ここにもいくつか部屋があって、空き部屋もある。


どうするか悩んだが、工房の空き部屋にゲートを置いて、100層の奥の・・・・隠し部屋?

ホムさんの認証が無いと、というかホムさんが誘導しないと入れなかった?部屋に向かう。


先ずはホムさんからだな。


「あ、入れても、俺達が入れるか分からないから、俺達が来なければ一度戻ってきてくれないか?」


「了解。5分待機し、それまでに誰も来なければ、引き返す。」


・・・・そう言ってホムさんはゲートを使い・・・・消えた。


行けるんだな。


で、俺も向かったんだが・・・行けた。


バルトサールも無事に到着したから、やはりダンジョンの入り口だけ行けなくなっていたんだろう。


「よかった。今から色磯調べる。アクセス開始・・・・」


ホムさんが目をつむり、何か端末に触れている・・・・

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