第454話 ホムさんダンジョン入れず

うーん・・・・特に異常はなさそうだが・・・・


今3人は、ダンジョンの前にいる。


パッと見渡した限りでは、違和感が無いんだが・・・・


あ、空が赤い。 くれないと言うべきか?


白河さんから聞いた話だと、5年おきに、この赤い空が発生するようで、約半年の間、赤くなったり、通常の空だったりするようだ。


何か意味がるようだけど、初めて見た俺にはわからない。


「まあ入ってみるか?ここでこうしていても、仕方ないからな・・・・」


「さようですな。あの赤い空が気になりますが・・・・」


「あ、あれって5年毎に現れるのかい?」


「いえ?知りませんな。初めてみます。」


あれ?白河さんの話と違うぞ?バルトサールが初めてみるとか・・・?どうなってるんだ?


「紅に染まる空は魔力の変化の時。この星でも数か所、特に濃い場所に発生する。」


うん?ホムさんは何か知ってるようだ。


「えっと、じゃあそれが、ホムさんのダンジョンに入れないというのと関係してる?」


「回答不可能。そもそもダンジョンの外に出たことがないので過去のデータベースの参照も不可。過去の管理者も同様。」


「まあ、それは後で聞くとして、ま、入ってみようか。」


俺達はダンジョンに入ろうとした・・・・


俺は入れた。続いてバルトサールも入れた。


だが・・・・


「拒否されました・・・・」


ホムさんがなかなか来ないので、一度戻ると、入り口付近で立ち往生していたホムさんがいた。


俺はホムさんをダンジョンの入り口に押し付けたが、何かに邪魔をされているかのごとく、うんともすんともいかない。


それならと、中から引っ張ってみても、俺は入れても、ホムさんだけが駄目だった。


むー


結局どうしても入り口を突破できないホムさん。


何故だ?


仕方ない・・・・


あんまり入り口でもたつくのも迷惑なので、少し離れた場所へゲートを出し、俺はダンジョンに入り、一寸奥に、もう一つのゲートを設置、ゲートを使い外へ出る。


さあこれでどうだ?


先にバルトサールにダンジョンの中に設置したゲートの前に居てもらい、待機してもらっている。


ホムさんがゲートを使うと・・・・消えた。


暫くして、バルトサールがゲートでやってきた。


「流石ですな、口田様。ホムンスキー殿は見事ゲートから現れましたぞ。特に不調もないご様子。見に行かれますか?」



「それは良かった。すまないがまたゲートで向こうへ向かってくれ。俺はゲートを回収後、そちらに向かう。」


ひとまずダンジョンには入れることが分かったので、次に試すのは、ダンジョンから外に出られるかどうかだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る