領地の発展

第423話 久しぶりに領地を視察する

パールメース帝国との戦闘が終わってから、2週間が経った。


取り敢えずアウグスティンの扱いは、悩んだが・・・・偽名を使ってもらい、俺の領地預かりとする事にした。


色々思う所はあるかもだが、俺の領地の中で、8か国の避難民の住んでいるあの場所で、色々してもらう事にした。


バルトサールに預ける事にし、帝国からこちらにやってきた兵もここで預かる事に。


「本当の敵は・・・あの怪しい2人組ですからな・・・・ここは私情を挟まず、街の発展に活かしていきます。」


どうやら兵士を街の発展に有効活用してくれるようだ。


そして、ヴィヴィにはここにアウグスティンと共に残ってもらう事とした。


「仕方ないわね。本当はあんたについていきたいけれど、あにさまを支えてあげたいしね。ま、やるからには凄い街にしてあげるわ。」


ヴィヴィも何かやる気になってくれたようだ。


「まだここでは私も役立ちそうだから、もう暫く魔法使っておこうかな。魔力が無くなりそうになったら、ダンジョンに行くから。」



ミシェレにもやる気が出ているようで何より。


そして・・・・8か国については・・・・何やら俺に色々押し付けようとしていたようだが、先ずはダミアンに代表代理の立場になってもらい、何か必要があれば、バルトサール経由で俺に連絡してもらう事で、無理やり引き上げてきた。


今バルトサールの元にはアウグスティンとヴィヴィがいるから、何かと・・・・・何とかなるだろう。


もうこれ以上関わりたくはないので、俺は館のある”クチタ”に残りの面々と共に戻った。


・・・・

・・・

・・


久しぶりに温泉を堪能する。

ふー・・・・生き返る・・・・


俺は酒を飲まないので、グラスに入れた麦茶で一息ついている。


「この”むぎちゃ”すげー美味しいんだけど、旦那は何でこんなの持ってるんだよ?」


相変わらずのナタリー。もう少し丁寧に喋れないのかねえ・・・・まあそこが彼女らしいっちゃあ、らしいんだけど。



「あらあら・・・・・でもおわたしはあ・・・この・・・”びーる”がいいですよお?」


ソフィーはどうやらかなりの酒豪なようだ・・・・ありゃあビールは水とか言いそうだな。



そしてエミリーが湯船でひっくり返っている。


「酔いましたー」


まだビール1杯だぞ?彼女は下戸か?覚えておかないとまたやらかすな・・・・


今は獣人3姉妹と共に温泉につかっている。


そうしながら最近の獣人の事を聞いてみる。


「いやマジで旦那ありがてえんだよ!獣人にとっては楽園だなここは!」


ほめ過ぎナタリー。



そうは言っても、どうやら差別も無く、色んな事ができるので、獣人達はすごく感謝しているらしい。



まあ、こっちも労働力が手に入るからありがたいんだけどさ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る