第411話 快適な1週間

あれから1週間、シビルが用意してくれたアロマ?でいいのかな?が気持ちよくて、落ち着く。


椅子に座りながら細かい作業をしていると、気が付けばそのまま寝てしまうほどだ・・・・


こうして平穏な1週間が過ぎた訳だが・・・・





「私達も快適よね?」


「ええ・・・・何度も求められるのは、正直きつかったので・・・・」


「でも・・・・ちょっと寂しいような?」


「結果的に士門さんの体調が良好なのだから、いいでしょう?」



・・・・うん?何か聞こえた?



どうやら妻達は、俺の落ち着きぶりを話し合っているようだ・・・・


そんなに求めてた?



アウグスティンがパールメース帝国へ向かってから約1ヶ月が経った。


あれから何も情報が無い。


そう思っていると・・・・


【どうやらパールメース帝国と、アウグスティンさんが率いていた敗残兵が激突したようです。】


・・・・あー結局ぶつかったのか?大丈夫なのか?


【今の所、双方被害は軽微のようです。】


・・・・俺はバルトサールを呼び、8か国の緊急議会を招集した。


・・・・

・・・

・・



「・・・・とまあ、どの程度の被害かは具体的にはわからないが、さほど戦況を左右するほどではないようだ。」

俺がそう報告する。


何せ情報源は精霊だからな。


「で、口田様はどうなさるおつもりですかな?」


バルトサールが聞いてくる。


「俺は何もしない。何をするのかは、8か国の代表が決めてほしい。個人的には色々備えておくが、国境への兵の配置やら、戦争に備えるのは、俺には専門外で、対応できないからな。まあ、情報は仕入れておくけど。」


「わかりました・・・・また何かあれば、お願いします、口田様。・・・・と言う訳で、先ずは国境の警戒を強めよう。」



そう言うダミアン。


そして・・・・さらに1週間ほど経過し・・・・


【帝国兵が意味不明な攻撃を続けているようです。】


意味不明?なんだそりゃ?


【アウグスティンさんが砦で迎え撃っているようですが、帝国兵はただがむしゃらに砦へ突っ込んでいる様子。】


・・・・よく分からないが、攻城兵器とかないのか?


【私も戦はわかりませんが、兎に角被害を無視し、どんどん砦に兵が押し寄せている模様です。普通はあり得ないと思われますが・・・・】


ナビ子さんの報告だけじゃあわからないなあ。かといってこれ以上、直接のかかわりのない一地方領主がどうこうすべき案件ではない。


だが・・・


「しもん、あにさまは・・・・大丈夫よね?」


「・・・・多分としか言いようが無いな。どんな砦か俺は知らないからな。」


「そっか・・・・私もそう言った事わからないんだよね。でも・・・・何かしてあげたい!何かできる事はない?」


「・・・・今は情報を仕入れるしかない。どうにかして向こうで直接見る事が出来たらいいけど、俺はそこまで関わるつもりは無いからな。」



・・・・俺はそう言いつつ、もっと本質的な問題を見落としていた・・・・

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