第409話 Side 妻’S

「最近の士門さんの現状と、シビルさんの薬の開発だけど、どうでしょうか?」


世津の発言から始まる妻’Sの会議。因みに俺は今この場にはいない。


本日は豪華メンバー、世津達3人の召喚者にイベッテ、シビル、精霊ロンダーヴ、ノエラとヒルダ、神獣2体のミシェレ、オデット、ダンジョンの管理人のホムンクシー、獣人3人姉妹のエミリー、ソフィー、ナタリー、帝国の姫ヴィヴィ・・・・


「その前に・・・・ついにヴィヴィさんに手を出したようなので、新たな嫁さんが増えてしまいました・・・・」


イベッテの報告。


皆、うん、知ってた的な顔。


「あのその・・・・こんなに沢山の女性がいるとは思ってなかった・・・・しもんってモテるの?」


「うんそうだね、士門さんモテモテだよ。私達あの人なしではやっていけないからさ。」



そう言うのは三津枝だ。


「まあ、士門さんだから仕方ないわ。今後ともよろしくね?ヴィヴィさん。えっとそれでは・・・・誰が士門さんの状況一番わかるのかしら?」


佐和が聞く。


「えと、ボクが報告したほうがいいのかな?何人かには精霊が常駐してると思うけど、ますたーの精霊から報告があってね、またスキルのレベルが上がったみたいで、よりスキルを使うと、精神の負担が大きいって報告来てた。」


ロンダーヴは精霊だから、色々人が調べる事の出来ない事も調べる事が出来るのかな?


そんな中、意外にもエミリーが。



「あのあの、ちょっといいですか?」


「うわ姉貴、この状況下、獣人がしゃべっちゃあいけないだろう?」


一番下の妹、ナタリーだ。


「ナタリー、一応私達もお、末席とはいえー同席してるのだからあ、ちょっといいのよ?お姉ちゃん何?」


相変わらずほんわかソフィー・・・・


「この前!ダンジョンで見つけたよく分からない草、あれの匂いを士門さんが嗅いだら、随分落ち着いてましたよ?」

とエミリー。



「その草は香草の一種でしょうか?誰も見向きもしてないんですよ。煎じたり油を抽出すれば美容にもいいのに。」

ホムンクシーの一言・・・・


!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


皆の視線がエミリーとホムンクシーに。


「何だよ姉貴!それ知らねえぞ?」


「あ・・・・何だかあ落ち着くう・・・・香りがしましたあの草ねえ?」


そこで反応したのがシビルだ。


「そんないいものがあるの?今ある?正直、薬の開発行き詰ってたのよ?」


エミリーが取り出すと、それを奪うようにひっつかみ、調べ始める。


「これは・・・・え・・・もしや・・・・?」


シビルが何やら言いながら、話し合いそっちのけで自分の世界に入っていく。


ちなみにノエラとヒルダ、そしてオデットは佐和達の子供の子守だ。意外と3人は子供に好かれるようだ。


「最近、新領地でのスキル多用が目立ってたのね。私も建物造ったり楽しいからあまり気にしてなかったけど。」


ミシェレが言う。


「今後は止めて下さい・・・・」



世津が言う。

そして・・・

「できた!けど微妙よ?」


シビルが何やら作ったようだ。


「3つ作れたけど・・・・もっと時間が欲しいかな。一つは・・・・スキル、能力を抑える薬。士門さんの暴走は、想定外の高レベルに由来するから、それを押さえれば、あるいは・・・・だけど副作用が怖い・・・もしかしたら、ずっと抑えた・・・・スキルが使えなくなる危険性が・・・・」


「それ駄目!気持ちは分かるけど、スキルが使えないとなると・・・この領地の維持難しいから。しかもスキルが使えなくなるかもってリスク多すぎ!」



三津枝が止める。


「もう一つは・・・・精力減退薬。オークキングの睾丸を元に、反作用を利用。だけど、きつくて・・・・ずっと駄目になるかも?」


「それ士門さん男として駄目になりそうだから・・・・もっとないの?」


イベッテも突っ込む。


「最後のは・・・・匂いを嗅げば落ち着くの。多分安全だと思う・・・・今作ったばかりだから・・・・」



「どうするのそんな・・・・危険はないのかしら?できれば士門さんにはもっと静かに暮らしてほしいけれど・・・・私達は士門さんに何もかも任せてしまってるわ。今更それを止められないのだけれど・・・・その香りで・・・アロマかしら?私が使ってみるわ。」



・・・・俺がいない間に、何だこれ?大丈夫か俺?


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