第407話 ちょっと王都へ行ってくる

ノエラとヒルダに連れられて、王都へ向かった。


勿論、イベッテには付いてきてもらったが。


船で行くので、あっという間だ。


到着後・・・・孫の顔を見れて大満足の王様。


王様チョロイン。


王太子様だが・・・・


「口田殿よ、聞けばパールメース帝国と色々とあったようだが、その後はどうなのだ?」


「あーそれなんだが・・・・かなり揉めそうだぞ?放っておけばこの世界のバランスが危うくなるかも。」


「何!一体何に巻き込まれたのだ!」


あ、説明の仕方が悪かった。


「お兄様ごめんね、士門さんこう言う説明へたくそだから。」


・・・・すまんね、へたくそで。


その後はイベッテがわかり易く説明してくれた。


え?そうだったのか?と俺が思ってしまうほどだからな・・・・


そして王太子様は・・・・


「義弟よ、苦労かけるが、あとは良いようにやっといてくれたまえ、はっはっは!」


あ、逃げた。


「・・・・ちょっと何よお兄様!せめて何か言ったらどうなのよ!こらー!」


イベッテが怒りつつ声をかけるが、王太子様はピューっと去って行った・・・・

羨ましい・・・・


さて帰りますか・・・・


「ちょっと士門さん、何しれっと帰ろうとしてるんですか?」


「え?もういいだろう?王太子様にも報告したしさ。ささ、帰ろう帰ろう。」


だが、ノエラとヒルダ、イベッテの3人に囲まれ、退路を断たれる。何故?もういいんじゃないの?


「この国の中枢に説明しておいて下さい。」


「・・・・イベッテお願い・・・・」


「・・・・もう!どうしてこういう時だけお願いするのかな?じゃあ士門さんはお店を見てきて下さい!」


どうやら本当は3人でどうするか話し合っていたようで、おれはノエラとヒルダに連れられ、店に向かう。


・・・・何だこれ?店はすごい人だかりだった。どうしてこうなった?


「なあ・・・・凄い客だが、どうしてこうなってるんだ?」


俺はノエラに聞く。


「随分前からですよ・・・・特に服の品質が良く、デザインが良く、着心地も良い。売れない要素が無いのです。特に女性向けの下着、肌着は・・・・入荷次第完売状態が続いているのですよ、士門さま。」


ノエラが教えてくれる。知らんかった・・・・


「しかもしかも!女性用の下着は予約が凄いんですから!しょーつはいいんです・・・・ぶらじゃあの予約が凄いんですよ!しょーつは、それほど皆さん変わらないけれど、お胸の大きさ形はそれぞれ相当違いますからね、なのでぶらじゃーは製造が追いついて無いんだから!」


ヒルダが興奮気味に喋る。


あとどうやら装飾品も好調のようで、新たなダンジョンのおかげで素材も豊富だ。

あーもっと職人がいるなあ。

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