第406話 俺が知らない間に、色々あったようだ

俺の意識の無かった間に、バルトサールが世津達に色々確認をしていたようだ。


俺が避難民が戻らない事に対し、相当怒った事が理解できなかったらしく、何故あそこまで怒ったのかを聞いたらしい。


イベッテは説明できず、結局世津達が答えたが・・・・


一番年長の佐和が実際には説明したらしい。


「なるほど・・・・よく分からないのが本音ですが、元の世界に戻れないのですか。女神様による召喚ですか・・・・5年に一度空が赤く染まるあれですかな?」


・・・・白河さんからも空が赤く染まると聞いた事がる。


その前後で何故か日本とこの世界の繋がりが大きくなるのだとか。


その間約半年。


「避難している民は、順次戻ってもらう事となりました。ただ、色々事情もあり、ここに留まりたい者がいるのも事実。その者達の移住を許可願いたい。」


バルトサールがそう言ってくる。


「・・・・ああ、何かよく分からないが・・・・残りたいなら好きにしたらいいさ。」


「ちょっとしもん!そんな態度は駄目!」



ヴィヴィに駄目出しされました・・・・


「何じゃ!倒れたと聞いてやってきたぞ!また新たな女子を手に入れおってからに!我が其方と結ばれるまでに、一体どれだけ増やすのじゃ!」


・・・・何故かレシティアがやってきた。


「その方ヴィヴィというのか、パールメース帝国の姫なんだそうじゃな!我は王太子の娘じゃ!父が即位すれば其方と我は同じ身分じゃの!後3年もすれば我も来奴と結ばれるのでな、その時には再び同じ立場なのじゃ!」


・・・・まだ言ってるのかレシティアは。


「そうか!それは丁寧にすまんな!今後は同じ妻となるのか、よろしく頼む!」


何よろしく頼んでるんだヴィヴィ。子供の戯言、真に受けるなよ?戯言だよな?

ビクトル君とパメラさんが見舞いがてらダンジョンを含め、領地の近況を報告に来てくれた。


ダンジョンは中々にぎわっているようだ。


たまに暴れる冒険者もいるようだが、何せ領主がレベル9だからな。手に負えないやつはビクトル君が自ら相手になるらしい。


そして、レシティアはノエラとヒルダに連れてきてもらったらしい。


ノエラが・・・・


「王都の店の報告に来たぞえ士門殿・・・・大丈夫なのかえ?」


「ああ、問題ない。久しぶりだなノエラ。」


「会うたびに嫁が増えるとは・・・・ヒルダ様が泣いておるぞ。」


「私も・・・一緒に住みたいのに・・・・酷いですよ、士門さん・・・・」


「まあそう言うなって。王都の店、君達にしか任せれられないんだからさ。」


「そうなのかな?まあいいや。たまには可愛がってほしいな?」


「うん、色々新たな領地の開発やら何だかんだで王都に行けてないからな。」


「口田殿・・・・王太子様から、他国と色々あるようだが大丈夫なのか?と聞かれて困る。ちゃんと報告しておるのかえ?」



「ごめん全くしてない。」


「・・・・仕方ないのう・・・・ヴィヴィ殿と言ったかのう?しばし口田殿を借りるぞえ?さあヒルダ様、口田殿を干からびるまで、致しましょう!」


「え?今から?じゃあ・・・・・頑張る!そろそろ子供も欲しいし?」


この後しばらく、干からびた俺をしばし見たとの目撃情報があったとか無かったとか・・・・


”あれほど干からびるなよと言ったのに・・・・愚か者が!”


うん?誰かなんか言った?

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