第399話 パールメース帝国の政変

最近、ヴィヴィがずっと俺にまとわりついている、この状況にもすっかり慣れ、妻’Sも・・・・諦めたようだ・・・・もう受け入れたようだ。え?何を?さあ?


ちょっと前まではあんた呼ばわりだったヴィヴィだが、最近では慣れてきたのか、周りに合わせたのか、


「あ、シモンおはよ!どうこの服?似合ってる?」


最近は下の名前で呼んでくれる。

呼び捨てはまあ・・・・・あんたよりはましだな。俺もヴィヴィと呼び捨てだし、いいか。


「おはようヴィヴィ、お、どうしたそのワンピ、凄く似合ってるじゃないか。」


「佐和が選んでくれたんだけど、あの人素敵ね。」


何故か佐和の事を気に入ったようだ。


そうか、佐和のチョイスか。


正直、何を着ても似合いそうだ。


ブランド物のツーピースとかもパリッと着こなせそうだしな。


まあこれはさておき、最近はナビ子さんが活躍してくれている。

帝国の情報を逐次教えてくれる。

ナビ子さんの下位の精霊をアウグスティンの周りに送り込んでいて、何かあれば教えてくれている。


そして、今日、とんでもない事を教えてくれた。


【まあいつの間にか私の名前がナビちゃんからナビ子ちゃん、ナビ子さんに変わったのは気にしてませんが・・・・帝国で大きな変化があったようです。】


・・・・すまんね、何せナビちゃんとかナビ子ちゃんは違う気がしてね。あ、画面で見る彼女は大人の顔だからさ。


【まあいいです、マスター、パールメース帝国の皇帝が、嫡男の廃嫡を発表しました。】


え?アウグスティン次期皇帝だったんじゃないの?


【どうやら敗戦の責を取らされたという形ですね。】


・・・・あいつ危ないんじゃないか?


【それと、前回消えた例の2人ですが、既に皇帝の娘を娶り、子を産ませてるようです。】


・・・・うわーなんだかトンデモな事になりそうだぞ?




そして数日後、皇帝の残りの息子・・・・2人いるようだが・・・・率いる帝国兵が、再びボースマ王国へ攻め入るとの発表があった。


おいおい・・・・・どうなってんの?


つーか跡取り息子を廃嫡しといて、残りの息子全員?を一度負けた戦場へ一度に送り込むってどうなってんだ?


それと、少なくない兵士と共にパールメース帝国へ戻ったアウグスティンが心配だ。

うーん・・・・状況が分からないな。こうなると分かっていればもっと対応が違うのだが。


そう思っていると、ダミアンからすぐに会議を開きたいと連絡があった。


え?俺関係ないよな、もう。


すると・・・・イベッテがやってくる。


「士門さん、また厄介事?今回は一緒に行こうか?」


「ああ、そうだな・・・・王族だもんな、イベッテは。一番適してるか?あ、ヴィヴィはどうなってる?まだ知らないよな?」


「ええ、佐和さんが上手くやってくれてるわ。今は佐和さんとメイドが私の子供も一緒に見てくれてて、何故かヴィヴィさんも子供が気に入ったようで、一緒に遊んでるの。もうあの娘さん、すっかり回復したようでよかった。」


そして俺は、集合場所へ向かった。

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