第385話 ダミアン・マルテイン・アデルベルト・フィリベルト・ボースマ
ダミアン・マルテイン・アデルベルト・フィリベルト・ボースマ
現在24歳。
因みに野郎だ。
3公国の、更に帝国寄りに、2年前までその王国は存在していた。その王国の名はボースマ王国。
元々帝国と国土が隣接していたようだが、100年以上何事もなく過ぎていたようだ。
今後100年もそうあるだろうと誰もが思っていたようだが・・・・
ある日突然、変な2人組率いる帝国兵が、この国へ突如襲い掛かってきた。
宣戦布告も無く、いきなり王都へ押しかける帝国兵。なすすべもなく一夜にして滅んでしまったようだ。
最後まで王都は抵抗したらしく、男子の王族は皆殺し、女性は・・・・帝国領へ連れ去られていったらしい・・・・何人かはその場で自害したらしいが・・・・
そんな中、一部の王族は脱出、もしくはこの男のように他国へと留学中で不在のため、難を逃れた王族もいたようだ。
ただ、残念な事に生き残った男の王族は彼一人。
後は全員女性らしい。
そしてその後、約半年ごとにボースマ王国の兵士を奴隷化し、その兵を用い、次々公国を支配していった。
そして現在・・・・
今しなくてはいけない事のひとつが、ボースマ王国の開放、そして、この皇帝の嫡男と名乗る人間の扱い。
・・・・俺泣いていい?
こんな大事になるって思ってなかったんだよ?
やべえ・・・・やばすぎる・・・・いくらなんでも、王様怒るよな?
こんなにも他国に干渉してしまったら・・・・
そう思っていると、この男・・・・ダミアン君が、転がっている帝国の嫡男?の所へ歩み寄る。
「・・・・久しぶりじゃないかアウグスティン・ゴットフリッド・グランルンド・パールメース。」
「・・・・なんだダミアン。貴様まさか生きていたのか・・・・」
「ああ・・・・家族を殺され、国も滅ぼされ・・・・おめおめ一人生き残ってしまったが・・・・祖国を解放しようと、それだけの為に生き残ってやったよ。」
「ふん・・・・笑えよ、この無様さを。まさかこんな事になろうとはな。」
「ああ全くだ・・・・一つ聞きたい、何故パールメース帝国はボースマ王国を襲った?」
「何故ってそりゃあ・・・・あ?あれ?何でだ?そういえば・・・・うぐうう頭が痛い・・・・」
・・・・何が起こった?突然嫡男?が苦しみだす。
「おい何したんだ?」
「いや・・・・まだ手は出してないんですが・・・・突然苦しみ・・・頭が痛いと・・・・」
すると・・・1人の女性が駆けつける。
「あにさま!しっかり!貴様らあにさまに何をした!あああ・・・・あにさま・・・・だから言ったのに・・・何か変だから、遠征はおやめくださいって・・・・父上も・・・・様子がおかしかった・・・・」
あ、世津と三津枝がやってくる。
何か鬼気迫る勢いだ。
「く!離せ!無礼者!何をする!我をヴィヴィ・ゴットフリッド・グランルンド・パールメースと知っての狼藉か!」
・・・・嫡男の妹か?
そして世津と三津枝は、この女性を俺から遠ざけようとしている?
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