第384話 変な流れに?
話は少し遡るが・・・
丁度アルムデナ公国の奴隷がほぼ全て解放された頃・・・・
俺達は船でアルムデナ公国の上空へ到着した。
「あ、もう着いたか。そろそろ下へ降りるか?」
「あ、あの広間丁度いいね。降りよう。」
【ロンダーヴ様いけません!】
「え?何?もうボク操作しちゃったよ?」
・・・・何がいけないんだ?
そう思う間もなく、着地してしまった・・・・
すると・・・・あ、やべえ、囲まれてるぞ?
そして・・・・何だか盛り上がってるぞ?おいおい、隠密行動はどうした?
そして誰かが
「みんな聞け!我々は開放された!だが、まだあの忌々しい帝国兵がいる!それに我が祖国はまだこれから開放しないといけない!その前にこのアルムデナ公国の開放だ!今我々を解放したアイテムを作って下さった救世主様が降り立った!やるなら今だ!帝国兵を駆逐せよ!征くぞ!」
開放された元奴隷兵士’S
「「「「「おおお!!!!!!!」」」」」
・・・・なんだこれ?
すると影使いが音もなく現れた。
「すいません、いつの間にか口田様の事が知られてしまいまして・・・・どうやら鑑定持ちがいたようで、アイテムを調べ、製作者の名前が分かったようで・・・・」
「あ、そうか、まあいいよ、でもいいのかこれ?」
「もう止めれませんし、残った帝国兵はわずか1万ほどと思われます。奴隷から解放された兵士は10万ほどいます。どう考えても大丈夫でしょう。我々は引き続き、住民の開放を行います。」
「ああ、頼んだよ。」
・・・・俺が救世主になってるだと!
やばいじゃないか、帝国に俺の関与がもろバレじゃないか・・・・え?もう遅いって?
気が付けば辺り一面戦闘に・・・・なってないか、一方的過ぎて。
何だと!と大慌てで飛び出してきた帝国兵を、数倍の人数で取り囲み・・・・もう後は一方的。
気が付けば物の数時間で帝国兵は駆逐されていた・・・・
・・・・
・・・
・・
・
そして現在・・・・
「なあ俺、船から降りただけで、何もしてないよな?」
「うん・・・・その・・・・ボク・・・・ごめんね・・・・もう少し考えればよかった・・・・」
「ロンダーヴ、いいんだよ、結果は良かったから。それと・・・・こいつらどうするかだな?」
俺の足元には、帝国の上層部が捕らわれて転がっていた。
その内の一人が・・・・どうやら帝国の皇族らしい。
安全なこの場所で、皇族が指揮するという名目で、帝国兵はここに集まっていたようだ。しかも、この後別の国を襲う準備が進んでいたらしい・・・・
「くそ!なんだ!何故余がこのような扱いを受けねばならんのだ!余はパールメース帝国の次期皇帝ぞ!こんな事をして父上が許すものか!」
・・・・あ?今次期皇帝って言った?皇帝の嫡男?何でそんな大物がこんな所に居るんだよ?
そう思ってると、1人の青年がやってくる。あ、さっき戦闘前に喋ってい奴だ。
俺の目の前で跪く。
おいおいやめてくれ・・・・
「口田様、我々を解放していただき、感謝の言葉もございません。私はダミアン・マルテイン・アデルベルト・フィリベルト・ボースマと申します。ボースマ王国の生き残りの1人です。」
・・・・名前なげえよ!
「えっと・・・・どちらさん?名前言われても知らなくてさ。」
「申し訳ございません。2年ほど前に、帝国に滅ぼされたボースマ王国、その王族の生き残りです。」
「すまん、そんな国知らないんだが・・・・ひょっとして今ここに居る元奴隷の兵士って・・・・」
「はい、殆どが我が祖国の兵です。奴隷にさせられ、ここまで連れて来られました。私が生き残ったのは、たまたま留学中でして、その不在中に祖国が・・・・」
・・・・なんか似たような話があったような?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます