第347話 エミリー無双 

今ダンジョンにいる俺達。


何やら相性があるのか、世津は真ん中のソフィー、三津枝はエミリー、シビルは・・・・嫌がるナタリーをそれぞれ護衛してくれるようだ。


「くそ!離せ!俺は女にゃ興味ねえつーの!」


「ふふ・・・・心配いりませんよ!痛くしないから!」


「ギャー犯される―!」


仲がよろしい事で・・・・


「あ、危ない!何でそこで躓くのエミリー?」


「ごめんなさいごめんなさい!」


三津枝がエミリーが躓いてコケるのを、防いでくれたようだ。


そして現在は・・・・6層。

そう、俺がエリ草をゲットした場所。


ちなみにスキル持ちの三津枝ですらエリ草は発見できなかった。

何故か俺だけが見つける事が出来た。


それなのに、エミリーは・・・・



「こっちからにおいがします!」


「あそこにも?」



「向こうにも何かありますよ?」


・・・・

・・・

・・


エリ草は勿論、何やらすごい量の薬草?を見つけてくる。

因みに俺以外でエリ草を見つけたのは、エミリーだけ。

ソフィーもナタリーも発見はできなかった。


だが、三津枝が見つける事が出来ない別の草をどんどん持ってくる。


これが獣人の力なのか?それともこの3人が特殊なのか?


シビルが満足そうにしている。


「凄い・・・・前回来た時こんなになかった・・・・種類も増えている?感激!」


何やら喜んでいるシビル。


鑑定不能な草もあったが、シビルには使い道があるようだ。


そういや、薬草ってこの階層だけなんだよな。

なので、凄いのが出てきてもおかしくない?でもここ誰でも安全に収穫できるわけで・・・・そんななのに、エリ草が生えてるとかおかしくね?バランス悪いぞ?


そう思ったんだけど・・・・普通エリ草なんて発見すらできないようだ。


このメンバーでも俺とエミリーだけが発見できるし。


まあ、レベルに応じた薬草が発見できるようだ。

逆に言えば、エリ草などのトンデモな薬草は、レベルが高くないと・・・・採取とか?あ、でも俺採取のスキルないぞ?


何だかんだでエミリーがトンデモな採取をしてくる。


いいのかこんな娘を手放して?

だがやはり時々ドジってる。



「い・・・いたい・・・・肩が・・・」


またどこかをぶつけたようだ。


立ち上がれば、


「キャ!」


何もない所でコケる・・・・


うーむ・・・・天然ドジっ娘恐るべし!


・・・・

・・・

・・


そんな3人の獣人だが、11層でも恐るべき威力を存分に見せつけてくる。


木の種類なんてほとんどわからない俺からすれば、何がどう違うんだ?となるんだが、凄く高級な木材が数種存在しているようで、それをピンポイントで見つけてくる。


四方を木々に囲まれた中、数キロにも及ぶ木々から、たった一本生えている木を発見する。凄いぞ。


何せ”この木が!”


と教えられてその木を切るのに周りと比べたが・・・・違いが全く分からなかった。


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