第345話 エミリーの謎

この船は俺が作ったものではない。

なので、実際分解したりはした事が無い。


だが、鑑定で調べ、創造スキル等で試行錯誤をし、似たような船を・・・・船体は異世界売買で購入したのだが、船を飛ばしたり、船体強化等は、自ら施した・・・・まあ王様に献上したけどね。


そしてこの船・・・・今まで幾人もの要人、知人、家族・・・・あらゆるスキル持ちの人を乗せたのだが、エミリーのような事を言ってきた、または感じた人を・・・・もしかして感じてはいたが、表面に現さなかっただけかもしれないが・・・・初めて、このような事を言ってきた。


俺はエミリーを注視する。


「あ、此処!ここなんてなんですか・・・・ってあいたたたた・・・・頭ぶつけましたあ・・・・」


・・・・いたって普通のドジっ娘だ・・・・

しかしながら・・・・30歳にははどう見ても見えん。

彼女は・・・・3姉妹は、皆動き重視で10分丈のレギンスを履いている。そして、お尻には穴が開いており、尻尾が出ている。


しっぽのせいで、お尻は丸出し・・・・あ、勿論レギンス履いてるからお尻の形が・・・・と言う意味だが。

そして今彼女は、打ち付けた頭を押さえつつ、這って船のあちらこちらを調べているのだが・・・・


こちらにお尻を突き出すような格好で、尻を左右にフリフリ、尻尾をフリフリさせながらの格好は・・・・妙にエロい。

彼女達は全体的に引き締まった体型なので、特にレギンスなどを履くと、その素晴らしいスタイルが丸わかり。絶妙な尻の形がくっきり・・・・脚も長く・・・・脚のモデルでも十分やっていけるような、そんな素晴らしい・・・・は!俺は何を言ってるんだ?


まあとにかくそういう訳で、今彼女の姿は無意識に俺の劣情をそそる・・・・そんな姿だった。


いかん・・・・何か変な気分になってきたぞ・・・・そう、こう・・・・ムラムラッと?

そんな俺の劣情を知ってか知らずか、彼女は・・・エミリーは何かに驚き、急に立ち上がる。


「ここ!ここも凄いです!あ・・・・これは・・・・きゃ!」


彼女はまた頭を打ち付け、ひっくり返る。そして・・・・俺の目の前で、大股開きで伸びてしまった・・・・

所謂穿いてM字開脚。

・・・・俺、もう駄目だ・・・・限界・・・・



俺は無意識にエミリーに近づいていく。これはやばい・・・・そう思っていたら・・・・救世主が現れました・・・・



「あ、また姉貴こけてるじゃないか!しかも旦那の前でM字開脚とか、正気か?」


「またですかあ?何で進歩が無いんですかねえ・もう30歳だよ?お姉ちゃん?」


ありがとう!ナタリー!そしてソフィー!


俺は正気に戻った・・・・


俺は気になる事があったので、3人と話をする。


「お前たち3人に聞いておきたい事があるんだが、いいか?」


「あん?今更何聞きたいんだ?俺達は全員処女だぜ?そんなの鑑定スキルありゃあわかるだろうが?」


・・・・俺がエミリーに劣情を抱いたの、ナタリーにはバレてました・・・・



「仕方ねえだろうが!あんな恰好されちゃあ!違うか?ってそうじゃない!え?そう言えば、お前等こう言っちゃあなんだが、女としてみれば顔は抜群に整ってるし、スタイルも素晴らしくいいし、今まで相手いなかったんか?」


一瞬静まり返る。


「王都で私達に欲情する人なんてえ、いる訳ないじゃあありませんかあもうヤだなあ旦那さまわあ!」


・・・・どいう事だ?

あんな恵まれたルックスなら、抱こうとする男はダース単位だろう?は!よくある高嶺の花か?そうなのか?



「だって、私達獣人ですよ?抱こうとする人なんている訳ないじゃあありませんか?同族の異性は、そもそも王都で私達に接触してきませんよ。それはよそ様の工房にちょっかいを出す事になりますからね。」


ドジっ娘がまともな事を言う。


・・・・獣人とはどういう扱い受けてるんだ?

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