第340話 受付のチョンボ

「あ・・・しまった・・・」


とある受付嬢が、何かやらかした様子。


「どうしたの?」


「さっき・・・・口田様、貸切風呂へ行っちゃったよね?あそこ・・・・少し前まで国王様ご一行が・・・・使用していて・・・・国王様たってのご希望で、その・・・・水の代わりに、お酒を用意してたんです・・・・」


「え?駄目じゃない!気付かず飲んじゃったらどうするの?」


「だけど・・・・もう遅いよね?」


「あー・・・・かれこれ30分は経ってるからね・・・・しかも、口田様はお酒をお飲みにならないとか・・・・」


「えーなんでー?お酒を飲まない人生なんて考えられない・・・・」


「口田様、お酒飲まないのではなく、飲めないのよ?」


「えっと・・・・どうしましょう・・・・?」


「あ、私ちょっと忘れ物しちゃった。取りに行ってくるね・・・・」



「そんな・・・見捨てないで・・・・」



ここにもドジっ娘がいた・・・・


・・・・

・・・

・・


何だかんだで一緒に入ってしまう俺と3人の女性。


しかし・・・・おかしいな?何でこんなに頭がボーっとするんだ?


さらにおかしいのは、明らかにべったりくっついてくる女性達。


嬉しいんだが・・・・どうした?


「うん?何だよ旦那!何かあったのか?」


「いや・・・・いいのかこれで、と思ってな?」


「何言ってるんだか、俺達にあんな凄い事しておいて。あんた此処の人なんだろう?大胆過ぎて驚いたが、俺達3人、旦那を受け入れるぜ!」



「ああ?何言ってるんだか分からんが、まあ任せろ!ははははは!」


「3人まとめて耳と尻尾を触るとは・・・・旦那さまはトンデモ―なのねー里でもこんな男いなかったよー」



「エッチな人かと思っていたら、なんだあ、私達を求めていたのねえ・・・・3人同時にとか・・・・旦那さまは余程凄いのね?」


何言ってるのか分からんが・・・・


「エッチ上等!何が凄いのか知らんが、俺様は強いぜ!がはははは!」


・・・・

・・・

・・



気が付けば、ベッドで寝ていた・・・・あれ?いつの間に?


目の前にはもふもふな肌触りの・・・・あれ?人?


起き上がると・・・・あ、掛布団がめくれ・・・・全裸の女性が3人、寝ていた・・・・


はて?どちらさん?


何故か頭に耳つけて、尻にはしっぽが?

何ですかこの仮装は?


それと・・・・綺麗な肌だと思ってなにげに腕とか見たら・・・・あれ?これは・・・・毛?毛ですか?

しかも毛深いとかじゃあなく、綺麗な感じの奴。肌触りがいいと思ったのは、この毛?


暫らく3人をモフってた訳だが・・・・


男前な娘さんが起き上がる。


あ、男前って言っても、見た目女性らしい女性だよ?


「あれ旦那?何で俺達此処に居るんだ?ってここ何処?」


「いや知らない・・・・」


俺は知らなかったが、ここは温泉に隣接している宿だった。


服を着て出ると・・・・


「ゆうべはおたのしみでしたね?」


え?何の事?


俺は宿を出ると・・・・何故か3人もついてくる。


「うん?どうした?」


「え?何でしょうかあ?今からお出かけですかあ?私達、旦那さまについて行きますからあ・・・・」


へ?どうしたんだ?


「さあ、行きましょう!」



何処へ行くんだドジっ娘?


うーん・・・・昨日?の・・・・記憶が無い・・・・

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