第338話 毛で汚れる?何で?

「その荷物返してもらうよー」


そう言って荷物を受け取るもう1人。


この娘さんも似たようなバスローブ?手触り良さそうだ・・・・


去っていく2人の後姿を眺めつつ、妙な違和感を感じる。

整った顔立ちだったし、プロポーションも良さげだし、何違和感があるんだ?


そう思ってると・・・・受付の1人が俺の所へやってくる。


「あの、口田様?先ほどのお客様の事で、少し報告が・・・・」


「うん?何か問題があった?」


「実は・・・・あの方々、3人で入浴されに来られたのですが・・・・あの方々が入浴した後の事なのですが・・・・その、言いにくいのですが、少し汚されてしまいまして。」


「え?もしかして湯船でおしっこしちゃった?」



「い、いえ・・・・決して粗相をされたわけでなないのですが・・・・少しその、抜け毛が・・・・」



「え?毛が抜けた?もしかして病気かい?」


「いえ、おそらく凄い健康体と思いますよ?ただ・・・・できれば、貸切風呂に入ってもらえないかと思いまして。」


「よく分からないけど、掃除とか大変?」


「ええ・・・・すべて取り去るのは時間がかかるものですから・・・・」


「分かったよ、じゃあ今空いてる所あれば、って、彼女たちもう出たんじゃ?」


「いえ、これから髪の毛を洗うと思います・・・・」


「そう、じゃあ探してくるよ。」


俺は3人を探しに行くが・・・・いた。

どうやらドジっ娘が2人から説教を受けてるようだ。


「どうして姉貴はいつまでたってもそうなんだ!」


「ごごごごめん・・・・何でだろうね?」



「俺に聞くな!」


「そうだよね・・・・」


「まあまあ2人とも。だけど、風呂出ちゃったからなあ・・・・また金かかるのは少し厳しいし?」


「ごごっごめんん!!!!まだ頭洗ってないよね?」


・・・・そろそろ声かけるか?



「なあ君達、ちょっといいか?」


「何だあんた・・・・ってさっきの店員か?」


「ああ、覚えててくれてよかったよ。ちょっとこちらの不手際もあったから、貸切風呂使ってみないかい?勿論只だよ。」



「え?マジ!貸切使わせてくれんの?やったー!」


「いいのかなあ?そんな事しちゃって?」


「良いんだよ、空いてたらだけどな。」


「そそっそれでは、ってさっきのエッチな人!」


「・・・・あれはあんたが勝手に俺の目の前で服はだけさせて、たまたま俺が見ちゃっただけだろう?」


「ひ・・・・酷い・・・・」


「あ、そんな事より、早く案内してくれよ!体冷えちゃったじゃないか全く!」


「ああ、こっちだよ。」


俺は3人を案内する事に。


あれ?俺何しに来てたんだっけ?

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