第331話 港とダンジョン、街と共存させるには

さて、俺の領地は・・・・ホープというらしいが・・・・街の名前も決めないといけないわけで。


まだ街どころか、町?いや・・・・村?ただの集落?


まだそこまでになっていない。


というか、道と港、ダンジョン周辺・・・・これ以外何もない状態。


まずは・・・・住む場所の確保か?


あ、でも無計画に建ててしまうと、後で収拾がつかないな・・・・


そして、幸いな事に、ダンジョンの入り口は、道からそんなに離れてはいない。


しかも既に、ダンジョン周辺はいつでも建物が建てられるし、それ以外に、既に幾人かの農民がこのダンジョンのある山の近くを開拓している。


そして、ダンジョン周辺の街づくり、パメラさんが任せてほしいと言ってきた。


要はダンジョンを中心とした街づくりになるので、ギルドが協力をしてくれるらしい。


そして、商館も協力してくれるようだ。


何処で聞きつけたのか、商人からも問い合わせが多い。


ああ・・・・でもなあ・・・・・俺も思いっきり店出すつもりだからなあ・・・・


まあ、その辺りは、パメラさんが調整するだろう?


因みに今はダンジョンの入り口付近にいる。


「では、一任していただけるのですね、領主様?」


「ああ・・・・パメラさん、その何だ・・・・領主様とか言われると、何だか変な気がするよ。」


「そうですか?あ、ビクトルさんも、この街を任せてもらえるという事は・・・・代官?」


「ああえっとその事なんだけどな・・・・俺その辺よく分からないんだよ。この領地無駄にデカいし、ダンジョン周辺はビクトル君に任せたいんだけどな、完全に。伯爵になるしさ、えっと、領内にいくつもの街が出来る訳で、その内の幾分か、これは勝手に分ける事が出来るのか?ああえっと・・何言ってるのか分からなくなったぞ?」


俺は途中で何言ってるのか分からなくなってきた。


それを察したのか、パメラさんは、


「えと、つまりですね、ビクトルさんに、このダンジョン付近を・・・・街になる予定?を任せたいけど、どういった扱いになるのか分からない、と。できれば、伯爵の予定なのだから、土地を持たせたい・・・・でしょうか?」


「ああ、そんな感じだ。だが、一応国から貰った?任された土地を勝手に人に渡していいものかと思ってな。」


俺がそう言うと、


「あ、それは大丈夫ですよ?侯爵ともなれば、子爵までの爵位を叙任する事が出来ますし、領内を報償等で部下に任せる事が出来ますから。」


何となく分かるんだが・・・・引っ掛かるのは、その土地の事なんだよな?


代が代わって、土地を召し上げられたりとか・・・・


「あ、それも問題ないですよ。あまりにも勝手に土地を没収してしまえば、国に目をつけられますから。没収するにも理由が必要ですから。」



なるほど・・・・俺はちょっと安心した。

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