第330話 街の規模をどうするか
結局、ミシェレは当面開発で俺の傍に居る事となった。
先ずは既に開拓してる土地の周辺を、どのように広げるか、広げる場合、ミシェレと、ヨハンが必要だからな。
ヨハンは伐採した木を、建築に適した材木となるように、風魔法でカットしてもらっている。
「何でこの儂がこのような雑事をせねばならんのだ・・・・」
そうブツクサ言いながらもやってくれている。
ノルマが終われば、空へ飛び立っていく。
どうしてか聞いたら、
「魔力の補充じゃ。」
そう言われた。
どうやら、神獣は、この新領地に数体居る訳だが、それぞれ魔力の補充をする方法が違うため、トラブルになっていないようだ。
ジズ・・・・ヨハンは空に溜まった魔力を吸収しているようだ。
ベヒモス・・・・ミシェレは、動きが遅いので、一番濃い辺りに陣取ったようだ。
スレイプニル・・・・ルーロフは脚が速いので、周辺に散っている魔力を効率よく貰っているようだ。
リヴァイアサン・・・・オデットは言わずもがな、海にしみこんだ魔力だ。
で、開発をどうするか、という事になったのだが・・・
ダンジョン周辺は、主要な建物、管理人・・・・ビクトル君にまあ決まりなわけだが・・・・ビクトル君は、近々ダンジョンの発見の功を認められ、爵位を得る事が決まっている。
ぶちゃけ王族であるパメラが、爵位のない男と結ばれるのが余りよろしくないと問題になったようで、ならダンジョンを発見したという、近年稀に見る功績を理由に、爵位の授与となったようだ。
俺もいきなり侯爵だったからぶっ飛んでる訳だが、ビクトル君もいきなり伯爵らしい。
そして、領地は・・・・今回はない。
俺の部下なわけで、結局新領地を大きく2つに分けて・・・・ダンジョンと港・・・・ダンジョンの管理をしてもらう事となった訳だ。
いずれは、自分の領地になるのか?分からないけど・・・・別の場所を拝領するかもしれないしな・・・・
まあ、近年稀に見る大出世だろう。
本人曰く、スラムに住んでいたわけで、そこから這い上がり、運良く抜け出せた訳だ。
「あの、本当にこんな土地を任せてもらっていいんですか?」
ビクトル君は不安そうに聞いてくる。
「ああ、頼むよ。ぶっちゃけ俺だけでは到底無理だ。それに、ビクトル君にはパメラさんが付いている。彼女なら色々なノウハウも知っているだろうし、領地経営のノウハウを知っている人にも、伝手があるだろうから、事実上彼女に任せる事になると思うけどね。」
「士門さん、任せて!絶対大きくしてみせますから!」
「うん、パメラさん頼んだよ。だけど、大丈夫かな?集まってくる主だった人は、荒くれども・・・・冒険者だ。問題も多いだろう?」
「そこはギルドの伝手で何とか。警備も王都から協力してもらいますし。」
よく分からないが色々あるようだ。
「あ、士門さん?私も色々ノウハウありますからね?遠慮なく言って?無理難題は兄か父にごり押ししておくから。」
イベッテもノリノリのようだ。
新たな領地の開発なんて、そうそうあるもんじゃないからな。
大きな都市が2つ・・・・場合によってはもっとなわけで。
このまま順調に開発できればいいけど・・・・
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