第329話 ダンジョン周辺の開発と、港周辺の開発

新たな領地は、大きく2つの街を開発する事となった。


1つはダンジョン周辺。


此方は必ず大勢で賑わうであろう、冒険者の受け入れの為だ。

ダンジョンの構成の関係上、初心者・・・・冒険者になりたての若いひよっこから、ベテラン冒険者、そして、S級冒険者まで、広く対応しているからだ。


実際俺達が100層まで潜っているので、どのような危険があるか、事前にわかるので、自身の強さと比べ、挑める層が分かるからだ。


何処で聞きつけてきたのか、王都ではもう既に問い合わせが何件かあるようだ。


先ずはダンジョン周辺。


もう港の方もそうだが、既に周りは木を伐採し、根っこも取り除き、土を均し、綺麗に整地されている。

道も通っているので、今すぐにでも建物の建築に取り掛かれる。


幸い、ティンドールと、王都には沢山の建築関係者が集まっている。

王都とティンドールは、主要な建物は既に完成しているが、常にやってくる人の受け入れの為、住居の不足が深刻で、どんどん住居を建築しているからだ。


今後は、新たな・・・・何故か既にホープと言う名でかなり拡散されているようだが・・・・領地に人がどんどんやってくるだろうから、今後は新領地の建築ラッシュとなるのだろう。


そして港だが・・・・俺が最初港を頑張って作ったのが何だったのかと思うほど、オデットとミシェレが頑張って拡大してくれたので、とんでもない事になっている。

ここが栄えれば・・・・相当な街になる。元々岸が高いので、堤防も必要なく、丁度港として利用した土地だけがスロープみたいになっているが、結局他の場所と同じぐらい高さがあるので、街自体はこのスロープの先で問題ないだろう。




そして話し合いが始まったのだが・・・・


「俺は、港に領主の館を構えたほうがいいと思うんだが、皆はどう思う?」


俺は妻’S達に聞く。


結局移り住むのは彼女達だからだ。


「そうですね・・・・王都は良かったのだけど、新たな領地があるのだから、そこへ住むのは仕方ないのよね?なら・・・・ダンジョンはパメラさんに任せ・・・・・私達は士門さんの言う通り、港に住居を構えたほうがよさそうだわ。」


佐和がそう言う。

皆賛成なようだ。


1人しょぼくれるミシェレ。


「どうしたミシェレ。」


「だって・・・・私は・・・・港の方では定住できないの。精々ダンジョンの周辺まで。」


「どういう事だ?」


「こう見えて私、魔力を沢山消費するの。今はこんななりだから、気が付かないかもだけど、本体は大きいの。私があの地を気に入ったのは、周辺に沢山の魔力が溢れているから。あの魔力が無ければ、あの場には住んでいない。そりゃあ数日離れるのは何でもないけど・・・・」


歯切れが悪いミシェレ。


「港に住むとどうなるんだ?」


「そのうち魔力が枯渇し、この身体を維持できなくなるわ。ベヒモスの姿に戻っても、結局衰弱して死んでしまうでしょうね。補助的に何か食べればいいけど、あのダンジョンの果物のように、魔力があれば。」


・・・・ミシェレが食いしん坊キャラになったのはそう言った理由があるのか?


「あ、でも・・・・手っ取り早く魔力を補充する方法はあるの。それは雌だけの特権だけれど。」


・・・・俺は嫌な予感がした。



「・・・・一応聞いておくけど、どうやって?」


「勿論、H・セックス。幸い今は人の姿。ベヒモスだと相手探すのも大変だけど、今は・・・・ね。特に重要なのは、ご主人さまが私の中に放つ精が重要。あれが一番素早く魔力の吸収になる。念の為に言っておくけれど、普通の人では問題外。ご主人さまほどの高レベルでないと駄目。」


・・・・妻達がいる目の前で・・・・どうしろと?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る