第321話 ティンドールのダンジョンへ向かう

そう言えば、ティンドールのダンジョンって、行った事あったっけ?


領地以外のは、確か王都のダンジョンだったよな?


素材がわんさか・・・・あ、黒い奴がこもってるダンジョンって、王都のだったんじゃないか?


確か一度俺も潜ったやつだよな・・・・


黒い奴か、ティンドールのギルマスに聞くか?


あ、イベッテに聞けばいいんじゃないか・・・・



・・・・

・・・

・・



「え?ティンドールのダンジョンですか?あるけれど・・・・今更行く必要はないかな?」



「え?何で?」


「だってあのダンジョンは、下層まであるとはいえ、強い魔物は出ませんよ?」


「そうなのか?」


「今まで行った事なかったかしら?えっと、コマンダー辺りまでは出ますよ?ただ、どちらかと言えば、素材のダンジョンですね。」



イベッテが教えてくれた情報だが・・・・知らんかった・・・・


そう言えば、なんだかんだでそんなにダンジョン行ってないよな?


で、黒い奴に聞くと


本白水が


「あ、僕達殆どティンドールのダンジョン行ってないんですよ。もっぱら王都のダンジョンですね。」


どうやらマウンテンバイクで王都のダンジョンに行く事が多いらしい。


最近は特にティンドールの店で必要な素材集めに奔走しているようだ。


「やはり服の素材でしょう。特にビキューナは最高と評判で、必ず採って帰ってるんですよ。」


うーん・・・・採るでいいのか?


あれ生き物を殺してドロップするんだったよな?


殺さずに採れないもんだろうか?


え・標高が高い場所には生息してるって?

富士山より高い山じゃないといけないとか・・・・無理だな。


まあ・・・・一度ティンドールのダンジョンも確認するか?


素材とか、いいのがあるかもしれないからな・・・・


・・・・

・・・

・・


そういう訳でやってまいりました!ティンドールのダンジョン!


あ、そこそこ人がいるなあ・・・・


あ、見た事あるのがいるぞ?


確か・・・・クラン”オデイールの光”メンバーじゃなかったっけ?


あ、あっちのリーダーがいるな。


こっちに来る。


ドナト・ブリセーニョって言ってたっけ?


「おお!口田殿・・・いや、侯爵さまになられたとか・・・・久しぶりでございます!」


「ああ、ブリセーニョ殿、、元気だったかな?」


「無論です!そういえば、領地を賜れたようで、おめでとうございます!」


「ああ、ありがとう。色々忙しくてね。店も立ち上げたし・・・・今は素材集めに奔走中さ。」


「それは大変ですね。ここへも素材集めで来られたのですか?」


「うん、そうなんだよ。実は俺このダンジョン来た事なくってさ。あったと思ったんだけど、思い込んでただけ、みたいな。」


「いくつもダンジョンを潜りますと、そう言う事もあると言います。仕方が無いですな。」


そして、今からダンジョンへ向かう所だったブリセーニョ一行と、ダンジョンを潜る事になった。

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