第320話 何故ダンジョン周辺に神獣が住み着くようになったのか?

ダンジョン周辺の開発にあたり、俺がテイムした?神獣に集まってもらっている。


「何じゃ呼び出すとは、何事があったのだ?」


相変わらず堅苦しい言葉のヨハン。


「俺は忙しいんだよ!何呼び出しちゃってるんだよこら!早く帰って部下に色々指導しときたいんだが?」


相変わらず口の悪いルーロフ。


それにミシェレとオデット。


こうしてみると・・・・ヨハンだけは人化してないけど、凄い面子だよな。


陸のベヒモス、空のジズ、海のリヴァイアサン、脚の速いスレイプニル・・・・


トンデモだよ。


「で、何をすればいいのだ?」


ヨハンが聞いてくる。


「ああ、ダンジョンがあるんだけど、その周辺を開発したくてね、一寸頼むよ。」


「何!ダンジョンだと?この地にあるのか?」


「マジか!俺ももう数百年この辺りブイブイ言わせてるが、ダンジョンなんて気が付かなかったぜ?」


そう言うので、連れて行った。


「なるほど・・・・そうか・・・・ふむ・・・・」



何がふむか知らないけど、考え込むヨハン。


「おお!マジであったぜ!何だよここ?そして・・・・この感じはもしや?」


何か感じたようなルーロフ。


「まあ、ミシェレとヨハン、先ずは頼むよ?」


そうすると、周囲数キロが物の数分で更地になった。

凄いな相変わらずぶっ飛んだ魔力だ。



更地になったので、ダンジョンの出入り口が晒されたわけだが・・・・


こうしてみれば、目立つな・・・・

よくも今まで見つからなかったもんだ。


ミシェレに頼んで、入り口周辺を土魔法で囲んでもらう。うん、それらしくなったな。


「ああ、悪いな2人とも。で、だ。ここからが本題なんだが・・・・4体もの神獣が、この地に居るなんて普通おかしいんじゃないのか?何故この地にこれだけ集まってるのか・・・・皆がこの地に居続ける理由が知りたいんだが?」


しばし沈黙する。


「では、私からでいいかな?私達・・・・普段身体が大きいし、人化していても言えるんだけど・・・・私達が存在し続けるには、大量の魔力がいるの。そしてこの地には、その魔力が溢れていて。だからね、居心地がいいのよここ。」


ミシェレがそう言う。


あ、あれか、ダンジョンの最奥から発生する負の魔力って言ってたっけ?これをダンジョンが使える魔力に換算した時に残った魔力、それが溢れて・・・・その魔力を求め、神獣がこの地にやってきたとか?


「うむ、ミシェレの言う通りの認識で間違いないのう。魔力が溢れておるからのう。しかし・・・・この土地には単に魔力が溢れておるのかと思うておったが、ダンジョンからの魔力であったのか・・・・」


「そんな固く考えなくったっていいんじゃねか?俺はミシェレの動きがおせえからよ、この地の周りの魔力を頂いてる訳だが、ダンジョン周辺は確かに・・・あまり来なかったなあ?俺的には魔力が濃すぎて敬遠しちまうぜ!」


ヨハンとルーロフも自身に感じた事を言ってくれる。


「王子さま・・・・?もう穴場だったわ♪海にもね・・・・魔力が流れてくるから、それを美味しく頂いてたの。まあ私には陸にダンジョンがあろうと、あまり気にしないけれど、そうか・・・・ダンジョンが発生源だったのね・・・・」


そう言えば、他のダンジョンはどうなんだろうな?


クランの拠点のあるティンドールとか?黒い奴がメインに潜ってるダンジョンがあったはずだが・・・?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る