第312話 王様たちは満足したらしい
今ダンジョンの攻略メンバーは、俺の家にいる。
一応、来客用にと客間?と応接間?来客用のリビングみたいなのだけどね・・・・を用意してあるので、そこでくつろいでもらってる。
何やら最後に飲んだ酒がたいそう美味しかったらしく、客人6人はご満悦だ。
で・・・・この6人・・・・キングを討伐しまくってたからなのだが、ついに全員レベル10になったらしい。
途中で奥さん方の動きが妙によくなったなと思ってたから、あの時か。
こちらの人員は、世津、三津枝、シビル、佐和、イベッテ、女性陣が皆レベル10になったようだ。
流石にビクトル君はレベル9だが、つい先ほどまでレベル4だった事を思えば、とんでもないレベルアップだ。
ここまでレベルが上がって、しかもダンジョン発見者として今後の彼の見通しは明るく、しかももうすぐ美人な嫁さんゲットできそうとなれば、もう言う事なしだな。
まあ今はいい・・・・
今はこのついてきた名前の分からない女性だ。
【皆様初めましてと申し上げます。ダンジョンの管理を任されていたホムンクルス非戦闘型タイプ
皆唖然としている。
「よく分からないんだが、あのダンジョンを管理していたらしい。」
補足になってない補足をする俺。
【口田様のご厚意により、ダンジョンのシステムエラーを修復していただき、その報酬の一環として、わたくしが口田様の傍へ参る事と相成りました。】
「えっと・・・・よく分からないんだが、この女性は、後50年ほど生きる?らしいけど、次の人が記憶を受け継ぐらしくて、そうやって1万年以上ダンジョンの管理をしていたらしくてね。だけど、早くその次の人を・・・えっと覚醒?産まれる?まあとにかく次の人を教育するので、この女性は俺の所に留まれるらしい・・・・しかも、俺が一番気になった事だけど、1万年以上の記憶を引き継いでるらしくてね、その知識が役に立つんじゃないかと思って、来てもらったんだ。」
【口田様に身も心も誠心誠意お仕えいたします所存でございますので・・・しばしお待ちを・・・・この時代のデータ参照・・・・行動原理を解析・・・・お待たせいたしました・・・・今後は口田様の妻の一員としてわたくしの知識を提供する用意がございます。口田様の妻の方々、どうぞよろしくお願いいたします。】
・・・・ごめん理解できない。
何時の間にこの女性俺の妻になる事になったんだ?
「えっと、俺求婚してないよね?」
【口田様とわたくしの認識の相違がありますが、この時代のデータベースによれば、96パーセントの確率で、わたくしは口田様の妻になります。それとも、性奴隷にいたしますか?】
はあ?わからん・・・・
「何じゃ婿殿は、新たな嫁をゲットしたのか?いいのう若いってのはがはは!」
能天気な国王さまが何か言ってるよ。
「お、そうじゃ、忘れておったが、そなたの領地、名を何というのだ?もう決めておるのだろう?」
え?そう言えば・・・・決めてないよ?
「えっと、決めてないというか、俺の領地、名前が無いんですか?」
「当たり前だろう?新たに開拓する領地だ。今まではただの草原や森林だったから名前がそもそもないのじゃ。お主が決めよ。決められぬようなら、領地名は”クチタ”になるからな。」
勝手に決めないで下さい王様。自分の名字が地名とか恥ずかしすぎます・・・・
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