第298話 余裕で倒すが

今までの魔物は、ソルジャーなどの表示が無かったので、強くはなかったが、

ゴブリンと言えど、ソルジャーやコマンダー等は、レベルが低いと命にかかわる。


今回のダンジョンのメンバーは・・・・たぶん大丈夫だと思うけど・・・・まあなんだかんだ言っても3バカは皆レベル9らしいから、心配ないだろう。


よく分からないのが、奥様方。


先程までの様子を見るに、高レベル間違いなし、なのだが・・・・

未だにバレバレなのに、何故正体を隠して着いてきたのか、だ。


あ・・・・そろそろボスだな・・・・


出現したのは・・・・サイクロプスソルジャー 5体

          サイクロプスコマンダー 1体


・・・・数もそうだが、個体のレベルが激しくアップしている。


「おおお!ちょっとは骨のあるやつが現れたぞ!うぉおおお!!!!!!!!!!!」


3バカがそれぞれ別の魔物に突進していく。


女性陣は・・・それぞれ1体ずつ、グループで倒していく。


俺は一番後ろにいたコマンダー相手に・・・・投石。

頭が吹っ飛び終了・・・・



魔石と、一寸立派になったこん棒がドロップ。


まあ・・・・ひょとしたら価値があるかもなので、回収。


そして、また家に向かう一行。


歩いていると・・・・王妃様が何か落とした。


拾うと、ハンカチかな?


「王妃様、ハンカチ落とされましたよ?」


俺がそう言うと、


「ありがとう・・・・はっ!」


今更だが・・・・つい返事をしてしまったようです、王妃様。


「い・・・今のは・・・・」


「申し訳ございません、王妃様。何か理由があると思いますが、もうその・・・・皆にバレバレなんですよ・・・・」


「え?気が付いていたの?」


「ええ・・・・どう見ても女性の振る舞いでしたし、隠していても王妃様の気品はその・・・・全く隠せてないので。」


「そ・・・・そんな・・・・ではあの2人の事も・・・・?」


「ええ・・・私は直接お話した事はありませんが、師匠と伯爵さんの奥さんでしょう?」


「そうでしたか・・・・知っていたのですね・・・・ではもう隠す意味がないのですね。」


そう言ってヘルメットで隠れていた顔を見せる王妃様。


「はあ・・・これ視界が悪くてあまり被りたくはなかったのですよ?」


「あ、あれ?マリルー?どうしちゃったの?」


「ナサレナにクラーラ、既に皆かなり前から私達の正体に気が付いていたようなのですよ。もう必要ないので、顔を見せなさいな。」


そう王妃様が言うと、ナサレナにクラーラと呼ばれた2人も素顔を晒す。


歳は不明だけど、たぶん王妃様と同じような年齢なのだろうな・・・・


3人共元が美人なようで、今でも素敵なマダムって感じ?

上手く年を重ねている感じで、好感が持てる。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る