第291話 ギルドと国への報告

まず、ギルドへダンジョンの報告をしに行く。


その間に、国王への面会を・・・・まあ、毎日のようにイベッテの娘に会いに来ているから、アポの必要が無い・・・それもどうかと思うが・・・・


・・・・

・・・

・・



パメラさんが出迎えてくれる。


何も言わずに安定の奥の部屋へ。

何故俺達を見ると、何も言わずに奥の部屋へ案内するのか・・・・

突っ込みたくなるが、そのままブーメランされそうなのでやめておく。


しばし待つと、ギルドの代表が一緒に現れ、報告をする。


一度ギルドから、冒険者を派遣したいと提案があり、了承する。


なにせ、場所は俺達しか知らない訳だから、俺達の誰かが同行しない事には始まらない。


「・・・・では、これで報告をしておきます。」


パメラさんがそう言って締めくくる。


そして・・・・


「あ、そこの・・・・ビクトルさまでしたか?少しお待ちいただいても、よろしいでしょうか?」


そう言えばダンジョンの発見者はビクトル君だったな。


「え・・・・え?僕ですか?何か粗相でもありましたか?」


「いえいえ、ビクトルさまがダンジョンを発見したようですので、発見者登録をさせて頂こうかと思うので。」


「そうなのですか?あ、僕は普通の人なので、様付けはおやめ下さい。パメラ様こそ王族とお聞きしておりますので。」



「わかりました、ではビクトルさんとお呼びしますね?それと、確かに私は王族ですが、此処では単なるギルドの職員ですので、ギルドの職員として接する場合は、普通に呼び捨てでいいですよ?」


「いえいえそんな!とんでもない!!」


・・・・若いっていいよな・・・・

そして・・・・パメラ嬢の目が鋭く光ったのを、その場に居合わせたほぼ全員が見逃すはずもなく・・・・


後に語られる事になるが、この出会いが2人を結び付ける事になった。

というか、ビクトル君、富と名声と美女をゲット、この世の春だな。

しかも・・・・ダンジョンに希望パーティとして同行していたので、レベルも上がっている。


さて、ここは若い二人に任せて、退散しますか・・・・


まるでお見合いの時のような仲人の対応よろしく、俺達は2人の邪魔をしないよう、拠点へ帰ったのだった・・・・


そこではもう、女性陣が2人の事で盛り上がる!



そして、盛り上がりが絶頂を迎えようとしていた頃・・・・

国王がやってきた。


あんた本当に大丈夫なのか?この国の行く末が心配だ・・・・


「あ?ダンジョンを発見しただと!なぜもっと早く言わん!」


「え?何かあったんですか?」


俺が聞くと・・・・


「こうしちゃおれん!あいつらも呼ぶとして・・・昼から行くぞ!婿殿、準備をしておけ!」


孫の顔を少し見た後、嵐のように去って行った・・・・


え?もしかして国王自らダンジョンへ行くつもり?しかも今日?


やっぱり駄目な奴じゃないか・・・・これだから脳筋は・・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る