新領地の命名
第290話 ダンジョンの報告、今後の話し合い
俺達はダンジョンの探索を中断し、王都の拠点に戻る。
黒い奴はティンドールに戻った。
ティンドールがクランの拠点だからだ。
俺達希望パーティは、王都を拠点にしており、今後新領地が完成した場合は、拠点も新領地に移る事になる。
クランの拠点はどうするか・・・・?
今は本白水が中心に、マウリシオさんが面倒を見てくれているわけで。
御国台の連中は・・・・ティンドールで馴染んでるようだからな・・・・
あのままそこで暮らしてもらおう。
王都に来たければ勝手に来ればいいし、新領地に来たければくればいい。だが、俺がティンドールを出た後の世話をする義務も義理もない。
あくまでも自己責任だ。
なにせ、3年は無事に過ごせるだけの便宜を図ってるんだからな。
3年あれば自分の生きる先を考え、行動する事もできるだろう。
本当は半年ぐらいで・・・と思ったが、万が一を考え多めにしている。
しかもティンドールでは就職先も作った・・・・商店で売るものを作る工場だ・・・・
贅沢言わなければ金を稼ぐ手段も住む場所も・・・・衣食住の提供をしているんだ。たまにもっと改善してくれって言ってくる輩がいるが、それは自分でしてくれ!
あれが無いこれが無いって・・・・衣類なら自分で縫ってくれ。石鹸が無い?そんなの自分で作れよ?簡単な作り方は教えてある。
シャンプーが無いとか言う奴には、自分で研究して作ってくれと言ってある。もしくは金を出せ、と。
ここは日本ではない。
少し甘やかしすぎたか?
俺はこんな対応に疲れたのかもしれない。段々とクランの拠点に向かう頻度が少なくなってしまった・・・・
・・・・
・・・
・・
・
王都で、ビクトル君を含めた希望メンバーで話し合いを。
先ずはダンジョンの報告。
報告が終わるとイベッテが
「ギルドと父・・・・国王に報告しないといけないです。」
「そうなんだ?何でか教えてくれないか?」
「えっと・・・・ダンジョンの危険さは認識しています?一応説明すると、ダンジョンから基本的には外へ魔物が出てくる事はないけれど、ごくまれにダンジョンに何かが起こり、出てくる事があるの。人によってはスタンピードが発生したという人もいるけれど、ダンジョンから魔物が溢れてしまう事があって・・・・以前あったでしょ?そうなると大変な事態になる・・・・領地にダンジョンがあれば、領主がダンジョンを監視しないといけない。」
うへ・・・・面倒だな・・・・
「つまり、万が一の時は領主自身が出るか、誰かに依頼をするかして、魔物を討伐する必要がある。だけど、ちゃんとギルドと国にもダンジョンの報告をしておけば、定期的に監視してくれるし、ダンジョンを攻略しようと冒険者がやってくる。冒険者が定期的にダンジョンに行ってくれれば、魔物が溢れる心配もほとんどないし・・・・」
・・・・そうなのか?なかなか大変なんだな・・・・
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