第286話 ボス戦

扉を開けると、何か広い部屋のようだ。


中に入り様子を見ると、奥に何かがいるようだ。


何かに近づくと、突然後ろの扉が閉まる。


・・・あれ?罠だった?


一番最後に部屋に入った三津枝が扉を開けようとするが、開かない。


・・・・よくある、ボスを倒さないと脱出できないってやつか?

警戒しつつ、奥へ向かうと・・・・


”それ”は突然動き出す。


勿論、ターゲットは先頭を歩く俺だ。


3mはあろう大きさの一つ目の巨体は、こん棒を俺に振りかざしてくる。


あれは、サイクロプスとか言う奴か?


そう思いつつ、ささっと避ける。


そのまま剣を振り抜き、あっさりサイクロプスの首が飛ぶ。


あ・・・・しまった・・・・俺がこうも簡単に仕留めてしまったら、こいつの実力が分からないじゃないか・・・・


あ、魔石とこん棒が落ちてる・・・・こん棒とか・・・・


気が付くと、前方にある扉が開いている。


扉の先へ進むと・・・・さらに奥へ進める通路と、なにやら魔法陣?が地面に展開されている部屋がある。


これはあれか?踏めば地上に出られるとか言う奴。

戻るか進むか。勿論進むけど。


あ、魔法陣の隣に、ドアがあるぞ?

なんだこれ?今までこんな展開が無かったから、警戒するが・・・・


兎に角開けてみる。


すると・・・・建造物が其処にはあった。


一言で言えば、休憩所?何故か机といすが置いてある。


さらに奥には、ドアがいくつか。


俺達は1つ1つ開けてみる。


一つ目は・・・・うん?トイレ?トイレなのかこれは?


どう見てもトイレにしか見えない便器?が鎮座している。


女性陣がじーっとトイレを見つめている。


次だ、次へ行こう。


次は・・・・風呂!風呂があるぞ!もちろん脱衣所も完備。何だここは?

湯船に蛇口、シャワーもある。


一寸蛇口をひねってみると・・・・うわお!水が出るじゃないか?

お、これは温度調節?

レバーを動かすと、段々お湯が出てくる。


ここ、ダンジョンだよな・・・・?


目が輝く女性陣。


次だ!まだ危険があるかもしれないからな!


次は・・・・キッチン・・・・


キッチンがあるよ。棚もあるが・・・・流石に中身はない。

蛇口をひねると、水が出る。


どういう意図があるんだ?


後は、小部屋が3つ。


うーん・・・・普通の家っぽいぞ?


ここで休めるのか?


何だこのダンジョンは?本当に分からん、この家?の意味が特にな。


「ちょっと・・・・トイレ見てもいい?」


世津が言う。


「あ、もしかして・・・・一応、警戒しておけ。座った途端にどこかへ飛ばされるかもしれん。恥ずかしいだろうが、三津枝と入れ。それとも、俺が先に使ってみようか?」


「それは駄目!万が一があれば一番の実力者がいきなりいなくなるとか・・・」


「三津枝、分かった・・・・・まだ安全か分からないが、世津と2人で、頼む。」


多分大丈夫そうだけどな。


そして、世津と三津枝が入り・・・・

しばらくして、すっきりとした顔をした2人が、トイレから出てきた・・・・


結局何ともないのね。


俺達は暫くこの家?でくつろいだ・・・・

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