第284話 素材の宝庫

暫らく進むと、突然開けた場所に出た。


・・・・ダンジョンだよな?


見ると、あれ?外か?外に出たのか?


そこには木が生えている。

しかも果実?がびっしりと生っているようだ。


「おいしそうな果物・・・・」


ミシェレが・・・・金髪美女が涎を垂らさないでくれ・・・・残念な事になっている。


因みにミシェレは従魔扱い?らしく、パーティメンバーではない。クランにも加入できないようだ。

だが、一緒に同行してくれている。



「あれ食べるのか?」


「大丈夫・・・美味しいから・・・・」


何が大丈夫か知らないが。


果実をひとつ取り、鑑定すると、


梨  サクッとした食感。食用。


と出た。

梨なのか?


ミシェレに気を取られていると、


三津枝が止める間もなく食べてしまう。


「これ美味しい!甘すぎずいい感じ。」


大丈夫か?ちょっとは警戒しろよ・・・


まあ、大丈夫そうなので、適当に収穫していく。


ここは果樹園なのか?


・・・・

・・・

・・



暫らく収穫し、周りを見ると、どうやら奥に行けるようだ。


奥へ進むと・・・・ゆっくりと下っていく道に出る。


道を進むと・・・・階段!階段がある。


よく分からないが・・・・まだダンジョンだよな?


階段を降りてみると・・・・


また四方が切り立った道になる。


昔の3Dのダンジョンぽい。


進むと、またもや行き止まり。ああ、またスライドするのか?


そう思ったが、その壁?ドア?に触れた瞬間、ハッとして手を放す。

あ、別に壁に仕掛けがあった訳じゃない。


壁の向こうに生き物の気配がするからだ。


「ちょっと待て!この先に何かいる!」


全員警戒をする。


さっきまで果実を収穫したりして、気が緩んでいたからな・・・・


黒い奴が後ろに下がる。


世津と三津枝が前に来る。


またもや壁がスライドし、前方が見える。


また似たような通路?があり、その先に何かが見える。


光だ。


少し進むと、またも広い場所に出る。


そして・・・・いた。動物が其処にはいた。


豚?大きさが尋常ではないけど。


カバぐらいの大きさだ。


更には牛?ニワトリ?


大きさが俺の知ってるのに比べ、3倍ぐらい大きい。


先程果実を収穫した階層?でいいのかな?は、果物エリア・・・・・そして今居る場所は肉?エリアなのだろうか・・・・?


「なあ、あれ仕留めたら肉得られると思うか?」


俺は誰とは無く聞く。



シビルが最初に応える。


「私は肉は食べないから、どうでもいい・・・・」


エルフは草食系なのか?


そんな中、ずっと黙っていたビクトル君が

「問題ないかと思います。よく見る獣です。」


そうなのか?よく見るって何処で見たんだ?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る