第283話 ダンジョンの中は?

俺達は、調査のため、新たに発見されたダンジョンにやってきた。


ダンジョンの周りには異変はなさそうだ。


先ずは俺から入ってみる事に。


三津枝は反対したが、俺が一番強いし、レベルが高いからね・・・・


魔法で明るくしたうえで、LEDのヘッドライトを装着。


ヘッドライトは全員に装着させる。


万が一の場合、これがあると助かるし、魔法が打ち消されちゃったら大変だから。


瓦礫?を踏んで降りていく。


中々広いのだが・・・・ゆっくり、警戒しながら歩く事5分、床が平らになる。


そして・・・・垂直の壁、人が十分に歩ける高さ。


人工物か・・・・?


もしかして、昔の炭鉱とかそんなの?

それとも・・・・・遥か太古の忘れ去られた遺跡か?


ミシェレは知らないと言っていたから、つまりはミシェレが此処に居座る前からあったという事だ。


ミシェレが一体どれだけ生きていたのかは・・・聞かないでおこう・・・・分からないが。


ただの廃坑とかならいいのだが、もし超兵器とかが地下に眠っていて、それをついうっかり起動させて、暴走させでもしたら目も当てられないからな・・・・


そして、暫く進むと、行き止まりだった・・・・


何だと・・・・?ここまで来て、行き止まりとか・・・・


うーん・・・・何か見落としがなかったか?


そう思って周りを見るが、誰も不審に思う場所が無かったようだ。


残念だが外れか?

それとも、そもそもここはダンジョンだったのか?もしくは別の場所があるのじゃ・・・・


俺は何か見落としがなかったか、行き止まりになっている周辺を見つめる。


暫らく見ていると・・・・何故か気になる場所がある。


床に何かこすったような跡があったからだ。

壁を押してみる?ビクともしないな・・・・蹴ってみたが駄目だ。

ハッと思い、カバンからペットボトルを取り出し、水を床に流してみる。


どんどん水たまりが出来るが、お構いなしに床に水をかけまくる。


すると・・・・壁と床の境目に、水が流れていくのを発見。


この先に何かあるのか?

だが、押してもビクともしない。


えっとこういう時は・・・・押してダメなら引いてみろってなもんで、引いてみようとしても、取っ手が無いからな・・・・


試しに、壁を押さえながら、左右にスライドさせる動作をすると・・・・

うわ!

俺は見事にずっこけた。


いてて・・・・すると、どうだろう・・・・壁が左にずれて、その先が現れる。


一気に緊張が走る。


「大丈夫ですか?凄いこけ方でしたが・・・・」


「大丈夫だ世津。頑丈だからな。」


「それならいいのですが・・・・で、その、何故このように・・・・スライド式のドアなのでしょうが、このような場所に設けているのでしょう・・・・」


「それを調べるのも今回の探索だろう。さ、様子を見て見ようか?」


さらに奥へと進んで行く。

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