第276話 オリジナルの服

工場に機織り機や、糸を紡ぐ道具を大量に設置できた。


後は肝心な素材だが・・・・


一部綿が収穫できたようで、早速糸になっている。


想定より量が多いなあ?

実際、綿を栽培する所を見た事が無いので比べる事が出来ないが、草勢が3mとかおかしいだろう?


聞くと、普通はこんなに大きく育たないらしい・・・・

あれ?ひょっとして肥料がまずかった?


異世界売買で、肥料が売ってるので、購入し、使ったんだけど・・・・


領地の方も、畑がどんどんできている。


途中湖があったので、そこから水を引いている訳だが、なかなか良質の水。しかも、湖自体がデカく、深いので、ちょっとやそっとじゃ湖の水位が下がる事もなさそうだ。


このおかげで、すくすくと育っている。


因みに、畑もミシェレが土を耕して?くれた。


畑になる部分を兎に角魔法でかき混ぜてもらう。


耕運機を買ってみたので、これで畝を作ってもらう。


カセットボンベの奴で、ちょっと力のあるやつ・・・・だが燃費がよろしくなく、何本もボンベを使った。


トラクターとかあればいいんだけど・・・・


農家は牛?に何やらひかせて耕してるようだが、こうも広いとね・・・・


見渡す限り畑・・・1キロ四方が全て畑、みたいな。


連作障害が出るか分からないから、畑の一部は稲を育てている。

水田だな。


今後試行錯誤で、何がいいのか考えないとな。


小麦とか育てたいし・・・・



農家出身者が張り切っている。


何故か?


勿論、この近辺で育てたのは、俺が買い上げる形になるが・・・・

農家の人が住む周りも、そこそこ広い土地を使ってもらうのだが、此処で収穫した物は、自ら使用してもいいし、俺や、他の商人に売ってもいいし。

そういう契約で来てもらった・・・・


まあ、土地は捨てるほどあるし、これぐらいはしてあげないとな。


そして、疲れた顔をしたミシェレがやってくる・・・・


【ご主人さま・・・・魔力切れ・・・・流石の私ももう駄目なのですよ・・・・】


俺の前に、フラフラしながらやってくる。


すまんなあ・・・・


で、魔力を補充してほしいらしく・・・・


【ご主人さまの魔力を分けてもらえれば、もう少し頑張れますよ?】


上目遣いでこちらを見つめるミシェレ・・・・


うわ・・・・ドストライクの表情・・・・何で人化してるんだ?ミシェレ・・・・


俺はそんなミシェレをボーっと見つめていると、ミシェレが不意に俺に口づけをしてくる。


!!!


いやね、こういうのは何だけど、佐和をはじめさんざん美女とよろしくやったんだけどね・・・・

やっぱり美女が目の前にいると、緊張しちゃうんだよ・・・・


そして、俺に抱きつきながら口づけを交わしたままのミシェレだが・・・・暫くして、離れる。


【ご主人さまの魔力、おいしいです・・・・これでもう少し頑張れます。】



どうやら俺の口経由で、魔力を補充したらしい。


そんな事しなくても補充はできるんだが・・・・口でしたほうがより多く吸い出せるらしい・・・・


ミシェレならいいけど、ヨハンとなんかごめん被るよ。

【我も嫌ぞ!】


何か聞こえた?

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