第269話 国王の謝罪

「む・・・・婿殿すまぬ・・・・騙すような形になってしまい、申し訳ない。だが・・・・先に知っておれば、違う領地にしたであろう?我が国一の不良物件じゃが・・・・婿殿ほどの実力があれば、何とかなるだろうとは思っておったんじゃ。因みに、儂も挑んだが・・・・3人で挑んで、返り討ちにあってしもうたわ。」


あの3バカで返り討ちか・・・・

まあ、強かったからな。

ベヒモスなんて、一体で黒い奴が無力化されてたからな。


そして王様は・・・・結局イベッテにコテンパンにされ、俺に謝罪をしてきた。


「で、本音は?」


「だ・・・だって・・・・かわいい孫娘に二度と会えないかもしれないわね?とニッコリ言われれば・・・・謝るしかあるまい?」


だと。流石はイベッテだ。

前からも何度かそうだったけど、やっぱりイベッテは怒らすと、とんでもないな・・・・


で、俺達をだます形になったお詫び?に、領地の開発の資金・・・・まあ自前で何とかなるけど・・・・?と、人的支援をしてくれるのだとか。


特に人的支援は、領地の開発にあたり、道を作ったり、治水・・・・用水路の作成や、洪水対策、農業用水の確保など・・・・これらのノウハウを提供してくれるのだとか。


これはありがたい。何せこういった事に関しては、素人だからな・・・・


道自体は、障害物は風魔法で切ったり、土魔法で整地したりで何とかなるんだが、それ以外になると、どうしようと思ってたから。


不毛な親子の争いが終わり、この後はどう領地を開発していくかで話し合いが行われた。

ぶっちゃけ、今ある街道から、港の予定地まで一直線に道を切り開き・・・・これはヨハンが風魔法でどうとでもなると言ってきたので任せるが・・・・


その後の道も、ミシェレが土魔術でどうにでもしてくれる事になった。

あれ?木を切ったとして、根っこはどうするんだ?

と思ったけど、ミシェレの土魔法で、根っこがあっても問題ない、らしいと言われて、様子を見る事にした。


大丈夫なのか?本当に・・・・?



後は・・・・どこに都市やら街やら作るか、という事になり・・・・


1つは間違いなく、港周辺。

これはもう決定事項だな。

後はそうだな・・・・ティンドールと王都との間の街道、此処の中心付近?から道を港へ伸ばすのだが、この交差点の付近にも一つ街を設ける事にした。


王様曰く、あのあたりに大きな街が一つあれば、交易の要として、商売にも、宿泊施設にも、うってつけだろう、と。


そして・・・・恐らく、この交差点から港予定地までは、100キロほどの距離になるので、宿場町を中間点付近に設けるのが良いだろうという事になった。


そして・・・・広大な土地は、農業用地に適しているだろう、と。


付近に川がいくつか流れているようで、これらを大いに利用すべき、となったけど、この辺りは、まだ分からないな・・・・


因みにミシュレ曰く、途中で大きな湖があるのだとか。


一体、開発にどれだけ時間がかかるのだろう?

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