第258話 運

 ロンダーヴが再び姿を現す。


 どうやら俺が部屋で凄い事になってる時に、巻き添えにならないよう、隠れていたらしい。

 で、今安全になって姿を現したようだ。

 そして、ベヒモスにロンダーヴが一言、


【キミもますたーの奥さんになりたいの?】


 ベヒモスが、


【キミもって・・・・もしかして、ご主人さまはジゴロなの?】


 ロンダーヴが、


【そうだねえ・・・・まあ、一言で言えば天然たらしだよ?ボクも今日ようやく抱いてもらえたけれど、一方的に惚れさせて、放置なんだよ?だけど、逆らえないというか・・・・】

【精霊さんも苦労してるんだね。まあ、私一頭ぐらい増えても問題ないのかな?】

【そうだね・・・・キミの人化した姿にもよるけれどね、因みにますたーの好みはね・・・・】


 なにやら2人・・・・2体?で念話をしているらしいが・・・・


【えっとご主人さま、今から人の姿になるので、魔力を下さい!】


 え?魔力を?人化?どういう事だ?


「意味が分からないけれど、お前は人間の姿になれるのか?俺の魔力で?」


【そうですよ?神獣は、ご主人さまの魔力で、ご主人さまと同じ種族の姿になる事が出来るのですよ!】


 どうだと言わんばかりなベヒモスの言葉。


 だがな・・・・この外見だ、人化してもすごい姿になるんじゃないのか?

 例えば身長2メートルを超える大女、転がった方が速いんじゃないかと言うような樽女。

 ふくよかな女性や、背がやたら高い女性が趣味の人がいるけれど、俺にはノーサンキューだ。


 まあ、背が高いのは・・・・三津枝や・・・・ヒルダとかいるが・・・・向こうが自分より背の低い俺でいいと言っているんだ・・・・あ、ヒルダとはそんな関係じゃないが・・・・向こうが気にしなければいいが・・・・

 ふくよかな女性は・・・・俺には生理的に受け付けない。無理なんだよ。


 俺がそう思ってると・・・・


【大丈夫。背は・・・・どうか分からないけれど、こう見えて、私細身だよ?】


 そう言いながら、俺に頭を擦り付けてくる。

 俺に触れた瞬間、魔力が凄い勢いで持っていかれる。


 うぉぉ!!!!きついぞこれ・・・・


 そう思っていると、ベヒモスの姿がどんどん縮まり、形もどんどん変化していく。

 最終的には・・・・俺と同じぐらいか、少し低いぐらいの、ほっそりした女性が其処に居た。


 金髪だと・・・・?しかも腰まで届くストレートヘアー、しかもしかも・・・・何だこの顔は、シビルとかもそうだが、ロンダーヴもだけれど・・・・人外というのは、こうも完璧な造形なのか?


 もう完璧すぎて笑うしかない。それほど整った顔立ち。

 切れ長の目に、ほっそりした細長い顔立ち。


 そうだなあ・・・・昔でのアニメで言えば、メー■ル見たいな、そんなイメージを持ってしまう。俺は◇郎か?


 え?作者の年齢がばれるって?気のせいさ・・・・ガン▼ムネタでわかってるだろうに・・・・


 そして・・・・何故裸なんだ?

 胸は控えめ・・・・・腰は色っぽくくびれ・・・・臀部はもう大人の色気むんむん。足も細く長い。北欧の女性みたいな感じ?


 しかも・・・・股が・・・・金だと?


 俺と同じ人間なのか?いや、ベヒモスか・・・・ベースは人間?信じられん・・・・


 俺は急いで異世界売買で、取り敢えずバスローブが目に付いたので購入。

 それを着せる。


 今あんなのをずっと見たらきっと爆発してしまう、ナニが。


【どうですか?ご主人さまの好みだといいのだけれど・・・・】


 ええもう滅茶苦茶ドストライクですとも。

 こうして俺は人外の嫁候補(2人目)

 を手に入れた・・・・らしい。


 おかしいな?ベヒモスを投擲で討伐しただけのはずなんだけれどな・・・・?


【ますたーの運のせいだね?ボクが知る限り、こんな運の持ち主はいないよ?よかったね!】


 何が良かっただ!そもそも運がないから、こんな所に巻き込まれやって来たんだぞ?ああ・・・・後で世津達に妻’Sに何を言われるか・・・・何がナニして何だって・・・・


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