第246話 断崖絶壁

一言で言うと、何だこりゃ?


上から見ていると分からなかったのだが・・・・


海岸線が延々と続く俺が貰った?領地。


下に向かい・・・・船だから、着水しようと思い、海に向かったんだが・・・・


何か変だ・・・・


何せ、海上から見上げると、確かに陸はある。が、断崖絶壁とはこれの事か?というぐらいに・・・・10mほどの高さ。


海上を船で行くと、延々と絶壁が続く続く・・・・砂浜とか無いの?


「なあ・・・これ、普通に船とかでやってきても、上陸できないよね?」


「はあ・・・・もっと向こうに行けばよろしいのですが・・・・そちらは直轄地にございますれば・・・・」


・・・・はめやがったな王様。

婿さんになんて仕打ち?


まあ・・・・土地を削り、海岸にはコンクリートの塊・・・消波ブロックとかを投入して、港でも作るか?

大型の船が湾に入れるようにすれば、後はまあ・・・・・色々やりようがあるのじゃない?


まあ、前向きに考えよう。


かなりの海岸線だからなあ、何処か他にも上陸できる場所がある筈。


そう思って探すと・・・・一か所あった。なだらかな坂になっていて、砂浜まで普通に行けそうな場所が。


だが・・・・俺達に案内をしてくれてる偉いさん・・・??は、渋い顔をして・・・・

「そこは・・・駄目です・・・・無理でしょう・・・・」


と言ってくる。うん?何でだ?


「この際だから、隠さずに教えてほしい。」


俺が言うと・・・・


「あのあたりは、海の魔物が出るんですよ、それも手に負えないやつが。この地は国も把握しておるのですが、相手が強すぎて、管理を諦めておる次第です・・・・」



「で、その魔物ってのは?」


「私は、そこまでは知らないのですよ。」


・・・・怪しい・・・・


まあいい。調べとこう。


そして、陸に戻る。


少し行くと、草原が広がっている。

森ばかりじゃないのか?


これはいいなあと思ってると、馬が草原を走ってる。


しかし、何か違和感がある。

よく見ると、足が8本ある?


王都の方に向かいつつ、他の動物を探すと・・・・あれはカバ?

のっしのっしと草原を往く動物?がいる。


あれは何なのだろうな?



そして、時々こちらをうかがうように飛ぶ鳥?がいる。



領地?をぐるっと回っていると、狼?がいた。


領地を見終わり、王都に向かうが、今更だが気が付いた事がある。


そう、道が無いのだ・・・・


道が無いので、集落もない。


えっと、こういう時はどうすれば・・・・


仕方ない、街道から領地まで、自力で道を作るしかないな・・・・

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