第240話 このままでは・・・・

苦情が来た。

それも沢山・・・・


何が苦情って、店が狭いと・・・・・

何だと・・・・俺が知る限り、此処より大きな店はないはず。

なのに何で?


王都の店が狭いと言われたのだが・・・・

うーん・・・・庶民から王侯貴族まで幅広い客層を狙ったのがいけなかったのか?


貴族の場合、もっとゆったりした場所で採寸やらするだろうからな・・・・


今後検討だな。


あ、好評だったものもある。

採寸の待ち時間とかに、飲み物のサービスをしたんだが、おいしいと好評。

まあ・・・・装飾品で儲けてるから・・・・これぐらいはね・・・・


うーん・・・・このあと、雑貨とかも扱いたかったが・・・・暫く無理だな。


それに・・・・明日、店を開いても・・・・商品がそろわないな。どうするか?


「あ、それなら休みにしちゃえば?よくあるわよ?」


イベッテがさり気なく提案してくる。


いきなりオープン2日目にして、休みか・・・・

仕方ない・・・・当面は店の開店日と定休日は、一日毎としとこう。


こうして、いきなり臨時休業となった・・・・

翌日は、王族が見にくるからな。この間に商品を充実しておかないと。


一応、店自体は開ける。

現物が無い中、予約のみの受付。または採寸して、注文。

幸いサンプルはあるから。


今後どういったスタイルでやっていくか・・・・考えないといけないな。


・・・・

・・・

・・


王子様及び、王様ご一行が来た。

レシティアもやってきて、俺に飛びついてきた。


「立派なレディはそんな事しませんよ?」


と言っておいたが、


「未来の旦那様に抱きついて何が悪いのじゃ?」


と問い返された。まだ言ってるんだ・・・・


どうやら、王様の娘、全員集まってるようで、一体何人子供がいたん?と思ってしまう。

それぞれ旦那と子供・・・・結婚して、子供がいれば・・・・だけど・・・・を連れてるから、なかなかの人数になった。


女性陣はやはり下着と装飾品にくぎ付け。


俺が居ようとお構いなしに、その場で試着したりしてる。

おいおい、他の旦那がいても脱ぐのかよ・・・・?


え?王様の娘を妻とした以上、たとえ妻の姉妹だろうと、そんな目で見ればどうなるか?

と言われているらしい。だから、義理の姉や妹が、目の前で脱いでも、見て見ぬふりをするらしい。よく我慢できるな・・・・?


俺も・・・・と思ったが、世津に違う場所へ強制的に連れ出された。

何でだよ?いいじゃないか、見るぐらい。


王妃様には、大粒の真珠のイヤリングとピアスを紹介。

それと共に色んな宝石類を出す。


群がる女性陣。

何時の時代も、場所でも、女性は美しくありたい、そう思い、少しでも、と宝石類に魅了されるのか・・・・


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