第231話 情緒不安定なイベッテ

イベッテの様子がおかしい。


何時もと違うとは思ってたんだが・・・・


あの何事にも怒らない、優しいイベッテが、今日はやけに強気で、伯爵さまだろうと、父である王様であろうと容赦がない。

あんなイベッテは見た事なかったからなあ・・・・?

しかも今は、俺が・・・・気を失ったのかな?は自分のせいだと言い張り泣きわめく始末。

一体どうしてしまったんだ・・・・?


シビルがやってきて・・・


「イベッテさんは、色々あって精神が不安定になってるみたい。暫く休ませたほうがいい。」


との事だったので・・・・何故かヒルダがイベッテに付き添い、奥で休んでもらう事となった。


そして・・・・筋肉だるまたちは・・・・

食欲旺盛に、がっつり食べていた・・・・


世津達スキル持ちが作る料理はもう絶品らしく、王都でもこれほどの物は食えん!とか言いながら、皿まで食べる勢いで食べる。


食べ終わって、俺が剣を差し出すと・・・・何故か無言で受け取る王様。

その時の、師匠と伯爵さまを含めた3人の、何とも言いようのない視線に違和感を覚えつつ、俺は・・・・伯爵さまは徒歩で帰ってもらうとして、王様と師匠は船で送る事にした。

ゲートでもいいんだが・・・・しょっちゅう来られても困る上に、あまりゲートを見られたくなかったからだ。


俺も欲しい、となるだろう。だが・・・・貰いものだから、俺は作れない・・・・


船で送り届けたが、あまりもの快適さに、儂にも一隻作ってくれ!と言われたが・・・・


「船の本体を用意してくれれば、たぶんできますよ?」


と答えたが・・・・



「こんなのどうやって用意するというのだ?」


と。

「じゃあ、こちらで用意するので、金出して?」


と言うと・・・・


「あんな豪華なのでなくてもいいのじゃ!」


と言ったので

「そこは妥協したくありません・・・・」


俺は検索しながら見つけた・・・・


レク●スの本気のクルーザー L◇650


値段もすんごい。


手間賃含め・・・・大白金貨10枚?


「元手が大白金貨7枚、改造費含め・・・・10枚で。」


「なん・・・・だ・・・・と・・・・!」


今乗っているヤ▼ハのも滅茶苦茶いいんだけどね・・・・


「じゃあ・・・・将来の・・・・レシティアへのプレゼントにどうですか?」


と・・・嫡男の娘・・・・孫に・・・・と。


「何・・・・それは・・・・あり・・・・か?」


購入されるようです・・・・


一応、水辺でポチらないとな・・・・


まあ今は送る事が優先なので、購入、改修は後で。


王都へ到着後、王様はまあ・・・・奥様にこっぴどく怒られていた。

そりゃあ一国の王様が、体一つで走って行って、どうしろと、と。


俺は・・・・姿を見せてきたレシティアに、まだ早いと思いながら、真珠のネックレスをプレゼントしたよ。お菓子もいくつかプレゼントした。何故か顔を真っ赤にして、喜んでくれた。


あ、そうそう、一応王様にはね・・・・王妃へのご機嫌取りに、真珠のネックレス・・・・伯爵さまが仰天していた奴・・・・あれをプレゼントするよう言い含め、渡して帰ったよ。2つあったからね・・・・持ってても仕方ないし。


あ、そうそう、妻’Sにはきちんと装飾類に関しては好みを聞いて渡してる。


まだ世津や三津枝には早いが・・・・イベッテや、佐和には、色々と。

特に佐和は詳しかったので、ネックレスやイヤリングなど、いくつも渡してある。


何か、共有するらしい。服装やその時誰が付けるのか、どういう名目なのかでも変わるので、と。

そして・・・・


あれ?最近佐和太った?


ちょっとお腹が・・・・?


そう言うデリカシーに関しては、ズバッと言うと機嫌が悪くなりそうだから言わないけど?



まだ何も気づかない阿呆な俺だった・・・・

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