第228話 簀巻きにされる王様とか・・・・

この国は本当に大丈夫か?


女性が入浴中の風呂場に王自ら乱入するとか・・・


そして・・・・実の娘に簀巻きにされ、玄関に捨てられる王様とか・・・・


ミゲルさんと並んで簀巻き・・・・


この間に、皆着替えを済ませ、王様を退治する準備を整えた。いや、退治って・・・


王様、1人でここにやってきたかと思えば、違うようで・・・・王様が簀巻きにされてる玄関に、さらに大男が2人やってきた・・・・


1人は問題の伯爵さま、もう1人は・・・・王都にいるはずの鍛冶師、師匠ことガエル・バルリエントス。


どうやら3人は、昔冒険者時代にパーティを組んでいたらしい・・・


筋肉だるまの3人脳筋パーティ・・・・


うわ・・・・


・・・・

・・・

・・


筋肉だるま3人が、クランの応接室のソファに座っている。


もう見た目むさ苦しい・・・・


いくら王様とはいえ、アポなしでクランの拠点に来るとか・・・色々おかしいだろう?


3人、イベッテにこっぴどく言われたらしい・・・・


そして・・・・ここまでおよそ250キロある距離を・・・・

この3人、なんと自ら走ってきたらしい・・・・

時速50キロで5時間・・・・?

もう人間止めてるんじゃないか?


100m走でも、トップアスリートで時速40キロいってなかったよな?


それを時速50キロで5時間、休憩なしでって・・・・


流石に2人は遅れてしまい、王様だけが先にたどり着いたらしい・・・・

で、何でこの場所3人知ってるんだ?


そして・・・・

「伯爵さま、剣を出して下さい!」

伯爵さまが二振りの剣をテーブルに出したが、イベッテが問答無用で取り上げた・・・・伯爵さまが泣いている。ひどい扱いだ・・・・それを平然と実行するイベッテ。彼女を怒らさないように気をつけないと・・・


「イベッテ、儂はただ・・・・プラシドがあのような剣を見せびらかし、婿殿が打ったと言っておってな、何故他人のあ奴に打って、義父である儂には打たんのかと、もうそれしか考えられんようになってな・・・・」


なんでアダマンタインとか言う素材持ってくるんだ?

打ってもらう気満々じゃないか?


そして師匠は・・・・


「だってなあ、弟子があんなのを打っておったら、是非とも弟子の成長を見てみたいじゃないか?」


そう言う師匠だが、イベッテ此処でも容赦がない。


「で、本音はどうなんですか?」


「・・・・すまん、ぜひ打つ所を見てみたかったんじゃあ・・・・仕方ないじゃないか!ヒヒイロカネをあんな見事に・・・しかも精霊様まで宿っておるし・・・・どうやったのか是非とも見たいじゃないか!」


はあ・・・・どうすんのこれ?


「あ、伯爵さま、士門さまが打ったこの剣、加工代きちんと払って下さいね?聞けば伯爵さまが打つように仕向けたとか・・・・?」



「うぐ・・・・ちょっと値段勉強してくれんかね?この地におると言うなら、色々便宜を図ろうじゃあないか!」


うわ・・・言っちゃったよこの人。

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