第221話 クランの状況
久しぶりに、きちんとクランの状況を確かめようと、拠点に戻ったが・・・・
諦めた。
もう、そこらじゅう妊婦だらけ。
ここは産婦人科じゃありませんよ・・・・
と思ってしまった。
思ってしまって、気が付いた・・・・
この世界の住民は、妊娠前後や、子供が産まれたら、消耗品や衣類はどうしてるのか、と。
今目の前にいる妊婦の殆どは、女子高生。
きけば16歳の娘もいるとか。
今になって、不安になった娘もいるらしい。が、そんなの知らん。
この状況下で、やっちゃった方が悪い。
え?厳しすぎる?
ここは日本じゃないんだよ。
自分の身一つ守るのも大変な世界。一歩街を出て、街道を歩くだけで、魔物に襲われる可能性がある。
それも妊娠中の女性なら、どうなるのか。
不安なのはわかるが、あれが欲しいだのこれは嫌だの、何で俺に言う?旦那に言えよ?
え?別れた?
シングル決定かよ・・・・
俺は密かに、父親を探し当て、こってり絞っといた。
覚悟もないのに、”今度産む”さんを使わないとは何事か、と。
妊娠させたら、きちんと責任を取れ、と。
一部、逆切れされたが、じゃあ今すぐここを出ていけ、と言ったら大人しくなった。
まあいい、その内あいつ等も分るだろう。親の大変さを。
そういえば、
クランの敷地内に建てている建造物、殆ど完成したらしい。はやいな・・・・
既に温泉に入る事が出来るらしい。
今度妻’Sと来よう。
変更もあったのに・・・・大工さんグッジョブだよ。
工場、外観が完成、今は内装の工事中。既に設備もかなりが導入済み。
だけど・・・・広いので、まだまだ空きがある。
空いたスペースをどのように利用するかだな・・・・?
流石に・・・・俺達が住む家?はまだまだだった。
ゆっくり時間かけて、いいのを作ってほしい。
そして・・・・ここの鍛冶スペースも、立派なものになった。
炉はやはり、秘伝の製法で作ってもらった。
男心がくすぐられるぜ!
工場の一部は、開発室、実験棟、試運転スペース等が設けてある。
作るだけじゃなく、開発もしないとね。
あとは、食堂も併設。
飲食関係は駄目と思ったが、働く仲間の為に、おいしい昼食を提供しようと。
”黒い奴”はいなかった。ダンジョンにまた行ってるらしい。
もはや趣味か?
そろそろ孕ませた女共の事を考えてやれよ。
え?そのために稼ぎに行ってる?それならいいが・・・・
そして・・・そろそろマウリシオさんだけでは手に負えなさそう。
こういった事に明るい人物を探さないといけないが、そうそういるのか?
王都で探すのが一番か?だが・・・・ティンドールは王都からしたら田舎町。
来る奴いるのか?
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