第215話 ノエラとヒルダ

ノエラが来た・・・・


そういえば、一週間とか約束してたっけ?


俺が来ないから、様子を見に来たらしい。


そして・・・・治療をした彼女、名前はヒルダだっけ?を見ると、泣き出しながら

「お嬢様・・・・申し訳・・・・」


とか言いながら抱きついていた。


・・・・

・・・

・・



暫くして、落ち着いた2人。


話を聞くと・・・・


以前いた国で、領地が攻め落とされ、命からがら脱出したらしい。

だが、領主の娘の美貌は評判であり、これを狩って奴隷として売れば大儲け。

そのせいで執拗に人狩りに追われる事に。


逃げる途中にヒルダが負傷し、ノエラが何とか助けながらここまで来たようだ。

ノエラは、ヒルダの侍女の様な感じだったらしい。


そして、何とか治療しようと奮戦。


奴隷商は父の商売で、隠れ蓑として王都のあの場所に支店を出していたそうな。


で・・・・すっかり姿の・・・・顔は変わらないようだし、髪の毛は・・・・回復魔法で治らなかったので、一度きれいさっぱり切ったらしいのだが・・・・かわってしまったその姿にショックを隠し切れず


「口田様、助けていただいた手前、あまり言いたくはないのでありんすが・・・・どういう事なのでございましょう?」


ノエラが追及する。


「治療の・・・・四肢の欠損を修復するのに、自身の体の組織を使ったって事だろうな。」


俺は説明する。


「そうでありんすか・・・・」


そして、まだ暫く体力回復、脂肪の回復?等があるので、ヒルダがまだここにじっとしていないと、いけないと分かると、


「また来るでありんす。」


と言って去って行った。


よく分からん。


この間、俺も体力の回復に努める。

そして佐和とイベッテから店の状況の説明を受け、どうするか考えたりしている。


で・・・・温泉だけ、先に出来たらしい。


なので、入りに行って来てはとなったので、行く事に。


勿論?女性陣は全員付いてきた。


・・・・

・・・

・・


俺はゆっくりつかりたかったのだが・・・・女性陣はそれを許してはくれなかった。


で、何故ヒルダが其処にいる?

しかも・・・・隠せよ、身体。


うーん・・・・本当に脂肪が少ない。

ヒルダに言わせれば、日に日に脂肪が付きつつあり、お尻は比較的戻ってきたらしい。

胸は・・・・まだホンの僅かな膨らみ?ぐらいしか分からない・・・・


こうしてだらだら?と回復しつつ、俺がヒルダの治療を開始してから、1ヶ月が経ったころ・・・・

ようやく俺の元気が復活した。


そして、ヒルダは、ひと月経ち、ようやく胸の膨らみが大きくなってきたようだ。


彼女、これからどうするんだ?

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