第206話 素材組と、道具・職人手配組に分かれる

先ずは職人の確保と道具の確保。これはイベッテと、シビルの現地組に頼んだ。さっぱり分からないからな。伝手もないし。


素材は、予め何が良いのか確認しているので、目撃情報のあるダンジョンの階層に、召喚組が行く事になった。


素地のひとつ・・・・絹だが、これは元々蚕の繭を紡ぐのだが、そんなのはいない。

ダンジョンには・・・・いるらしい。正確には、ダンジョンの周辺の森にいるそうだ。


そして、毛・ウール。


ダンジョンの魔物がドロップするらしい。


後は麻と綿だが・・・・似たようなのを農家が育てているらしい。これらは、契約して手に入れるか・・・・畑を作って自ら育てるか・・・・

育てた場合、すぐには手に入らないからなあ。

しかし・・・・どうするか?綿の種とかは俺のスキルで手に入るのだが・・・・


念のため種を買って、植える事にした。


麻・・・・リネン、亜麻か?の種も買った。


そして・・・・化学繊維は・・・・当面は無理。

いずれ錬金術?で出来るのか?


あ、因みに参考にと糸紡ぎ機と機織り機は、一台ずつ購入してある。

これを元に・・しなくてもいいけど、職人さんに作ってもらう予定。

イベッテも流石に、機織り機の仕組みまでは分からないらしいからな。


・・・・

・・・

・・


で、今俺達は・・・・蚕の代わりを探して森に居る。

森?見あげるとなかなか壮観だ。



俺達は、はぐれない様に固まって進んでいる。

そして・・・・何かの気配が。


デカい・・・・なんというか・・・・成虫だよな?

聞いた所によると、幼虫は繭をドロップしない・・・・繭を探すか・・・・成虫を仕留めて、ドロップさせるかのどちらからしい。


うーん・・・・本当の蚕なら、幼虫を桑の葉?で育て、繭になったら取り出して糸を紡ぐんだよな?

そして・・・・襲ってこない・・・・大丈夫なのか?


何でも、成虫が卵を産み、羽化し、芋虫っぽい幼虫になり、どんどん大きくなり、やがて繭になり、中から成虫が出てくる・・・・そして、数日交尾して死ぬ。

成虫は無害らしいが、幼虫が厄介らしく、大食感らしい。

なので、幼虫は討伐対象になりやすいらしい。そして、成虫はドロップ目的で討伐されるらしい。

経験値もほとんど手に入らないから・・・・素材の為に仕留めるのが殆ど・・・のようだ。


遭遇したモス〇っぽいのを仕留めていく。

成虫からは何度かドロップする。

トドメは三津枝に任せている。より良い素材が手に入るかもしれないからだ。


「あんまり気持ちのいいもんじゃない・・・・」


気乗りのしない三津枝だったが、ドロップ品が絹?になると思えば頑張ってくれた。

すまんなあ、三津枝。

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