第207話 ダンジョン中層へ

 繭?を大量に獲得した俺達はダンジョン中層へ、布を得るのに必要な“毛“を得るため、毛をドロップする魔物を仕留めにダンジョンへ移動した。


 中層にいるという数種類の魔物。


 もし・・・・羊さんとかだったら、仕留めにくいなあ・・・・見た目的に。


 最初はそう思っていました・・・・その認識が間違っているのは中層へ到着し、魔物に遭遇してから分かった事なんだけれど。


 そう、羊だった・・・・見た目だけは。

 大きさが違うが・・・・象並みの大きさとか、何だあれは?

 俺はすかさず石を足に投げ、動かなくする。

 そして、三津枝が止めを刺し、アイテムを回収する。

 この間、世津と佐和は周辺の警戒。

 ドロップする毛は・・・・大量だった・・・・

 収納カバンが無ければ一体仕留めただけで、多分もう持って帰れないほどだったろう。


 そして・・・・驚いた事に・・・・ビキューナの素材もドロップするらしい。

 何という事だ・・・・


 因みに、ラクダっぽい外見と、可愛らしい顔つきの首の長い動物なのだが・・・・いや居たけど・・・・キリン?

 兎に角でかい。


 地球での生態は知らんが、こっちを見つけると凄い勢いで突っ込んでくる。

 すかさず石で足を砕き、動けなくする。

 そして、三津枝に仕留めてもらう。


 で・・・・ドロップした・・・・すげえ・・・・コート一着で数百万円はくだらないと言うあの生地と・・・・同一なのか?

 これは・・・・ちゃんとした管理の下で布にしなければ!


 そうそう、後で確認したらこの魔物は足が速く、冒険者を見つけると突進してきてそのまま走り去ってしまうらしく、なかなか仕留める事が出来ないらしい。


 突進した先は崖。

 ほぼ垂直の崖を、どういう訳か落ちる事なくひたすら駆けていくらしい。

 こうして高級生地の元を採った俺は、もうほくほく顔。


 知っているのか佐和が、

「あれ・・・・最高級生地ですわ・・・・ストールだけでも数十万しましたもの・・・・」


 佐和は持っていたらしい。

 こうして毛をドロップする魔物をどんどん仕留め・・・・ついでに皮を得ようと、皮をドロップする魔物も探す事に。


 俺の中では・・・・勿論コードバン!

 実は愛用している財布がコードバンだったのだ。

 オオ●セイホウという所で作っているのだが、兎に角生地が良い、縫製もいい、長持ちする・・・・ちゃんと手入れはしないといけないけれど・・・・

 欲しい・・・・


 でも・・・・仔馬の尻にあるという薄皮だからなあ・・・・?

 因みによく勘違いする奴等がいるようだが、農耕馬の仔馬、その尻にある薄皮、だ。

 知られていないようだが、育ち切った馬の皮は硬くて、コードバンとしては・・・・高級品としてのコードバンとしては不向き・・・・

 それに某団体からパッシングを受けるだろう・・・・

 何せこの辺りは有名なタンナーの裏話だ・・・・知ってるやつらは知ってそうだが。

 あ、俺は調べたんだよ。コードバンの皮って結局どうなの?って。


 で・・・いた、馬が。

 あれは・・・■オウの▼王号か?デカいだろうあれ・・・・やはり象並みだぞ。

 そう思ったら・・・・もっとデカいのがやってきた。

 あれ・・・・象並みのが仔馬か?

 俺は馬の命である足を石で次々に当て、動かなくさせる。

 それにしても百発百中とかどうなってるんだ?


 三津枝に仕留めてもらったが・・・・

 でた・・・・でもこれ、これから鞣さないといけないんだよな?

 でもまあ・・・・至高の皮・・・


 この後、牛さん?も仕留め、牛革もゲット。

 あ、因みに羊さんは革(皮?)もドロップしてるから。

 それに・・・・ジンギスカンとか肉もね。

 馬の肉は・・・サッパリしているらしいが・・・・やはり牛の肉か?

 これ等もドロップした・・・・ステーキ食べたい・・・・


 こうして素材をゲットした俺達は、ダンジョンを後にした・・・・

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