第195話 side ロンダーヴ

side ロンダーヴ


ますたーが危ない・・・・あのまま行けば、精神崩壊を起こしちゃう・・・・

これ以上スキルを使わせたら駄目だ・・・・


幸いますたーは、船を使ってエルフっ娘といちゃつくらしいから、さっさと船を出しちゃおう。

あ、この商人達の事後処理もしとかないと・・・・



しかしねえ・・・・ますたーは何て物を作っちゃったんだ?

これ普通の馬車じゃないよ?


凄く強化されていて、ワイバーンぐらいじゃあ、ビクともしない造りになっちゃってるよ?


おまけに・・・・魔力と魔石があれば・・・・飛んじゃわない?ダメじゃんこんなの・・・・あ、でも精霊が居ないと飛べないのか・・・・なら安心。でも・・・・軽量化になってるね・・・・馬一頭で充分曳ける・・・・


さて・・・・ここに居る皆にくぎを刺しとかないとね。


ボクは船を浮かせて誰も乗れないようにしてから、下で顕現化して・・・・


あ、驚いてる・・・・


【ボクの名はロンダーヴ。マスターの精霊だよ。キミ達はますたーにスキルを使わせすぎちゃったんだよ!】


ここで一区切り・・・・


呆気に取られてるなあ。

【そのせいで、マスターの精神は崩壊寸前になっちゃってるんだよ?分かってるキミたち?先ずは商人・・・・この馬車は・・・・ますたーは修復したと思ってるけど、全くの別物だからね。特別仕様の馬車だから・・・・まあ色々機能があるから、きちんと理解しといてね。それと治療してもらった3人・・・・キミ達を治療したと思ってるようだけど、それ違うからね?簡単な怪我は回復魔法だけど、他は修復と強化。あああ・・・・身体強化のスキル増えちゃってるよ?うん・・・・キミ達ラッキーだったね!】


混乱する冒険者と商人。


【あ・・・・ちなみに本来のますたーは穏やかな性格だからね?あんな暴言は吐かない人だから?それじゃあボクは行くけど・・・・何か質問ある?】


そう聞くと、ますたーとよく話していた冒険者がしゃべりかける。


「その・・・・お礼も満足に言えず申し訳ございません。先ほどの方のお名前を聞きしても?お連れの方は”しもん”とおっしゃられていたようですが・・・・」


【知りたかったらギルドで聞いて。パーティ”希望”のリーダーだよ。ギルドの依頼でここに来たんだけどね・・・・ますたーおせっかい焼きだから、自分の事を顧みず、キミ達を助けっちゃったみたいだから・・・・じゃあ行くね!(@^^)/~~~!!】


ボクは船に戻り、何か言いたげな冒険者達を無視して、船を出す。


そして・・・・暫くして、気が付いちゃった・・・・


あ、ワイバーンのドロップアイテム貰ってないジャン・・・・駄目だなボク・・・

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