第190話 とんでもないスキルだな・・・・

気をつけよう。スキルが盗まれるとか・・・・


”大丈夫ですよ。”マスターよりレベルが高いのは、1人だけ。彼はそんな事をしないでしょう?”



うん、ナビちゃんの言う通りだな。


で・・・・早速だけど、召喚スキル使ってみようか。


どう使うのかと思ったが、頭の中にイメージが浮かぶ。


そして・・・・念じる。


何かを呼ぶような感じ。


だけど、何を呼ぶ?


そしてふと、シビルを見てしまう。


どうせなら、シビルみたいな美女がいいよな?


とか欲望に忠実な事を考えてしまった・・・・


すると・・・・?


何かが出てくる。


「キャッ!え?何?ここ。どうしちゃったの?」


・・・・そこに裸でずぶ濡れの女性がいた。


・・・・

・・・・

・・・・

・・・・


「ギャー!」


その女性は悲鳴を上げる。


「何?何が起こったの?って私風呂に入ってたんだけど?げ!男・・・・ってみるなあ!」


しまった・・・俺は何を召喚してしまったのだろうか・・・・


これ元に戻せるのか?


”相変わらずスケベですね、マスター。まさか裸の女性を、いきなり召喚するとは思ってもみませんでした。困っているようですから、開放してあげてはいかがですか?”



えっと・・・・開放すれば彼女は元の世界に戻れるの?



”大丈夫です。魔力の消費が痛いですが・・・・”


シビルのジト目も気になる。ここは、元に戻ってもらおう・


「すまなかったな・・・・」


俺は元の世界に戻るよう念じ・・・・その女性は消えた。


さて、今度こそ・・・・そうだなあ・・・・ワイバーン?


咄嗟に頭に思い浮かんだのは、ワイバーンだった。


すると・・・・うわ!出てきたよ、ワイバーン。


何か勘違いしているのか、黒ローブは、


「やっと出てきたか。さあ、襲え!今すぐに。」


だがワイバーンは動かない。


「やっと出ましたか・・・・さあ、あいつら全員殺せ!」


・・・・それ俺が召喚した奴・・・・しかもお前を食べたそうにしている・・・・


「おい、逃げろ!それは俺が召喚したワイバーンだ!」


「・・・・何を言っている?ワイバーンなど、そうそう召喚できるものか!さあ行け!薙ぎ払え!」


当然動かないわな、ワイバーンは。


何故か俺をひと睨みした後、もそっと動き出す。


羽ばたき飛び立つ。


そして・・・・・


「あん?おいこら、何で俺を掴む?放せこら!」


ああ・・・・ワイバーンは・・・・黒ローブを足で掴んで飛び立っていったよ・・・・


そして、結構な高さから・・・・あ、放した。


「ギャー!」


とか言いながら落下する黒ローブ。


見なかった事にしておこう・・・・


俺は・・・・ワイバーンに帰るよう念じ?すると・・・・ひと鳴きして、消えていった。


何だったんだ・・・・?

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