第186話 他に冒険者はいなのか?

・・・・俺は考えた。

ワイバーン・・・・よく分からないが、空飛ぶ竜の亜種らしい。

しかも、人の手により、商人を襲うと言う。

所謂テイマーというジョブ?の持ち主がこのような行いをしている可能性が・・・・ある、らしい。


だが・・・・何で俺に頼むの?

国に討伐依頼出せばいいじゃないか、街道での出来事だろう?


・・・・どうやら俺は、声に出していたらしく、イベッテが


「騎士団は動きませんよ?」



「何で?」



「何でって・・・・騎士団は人間相手にしか動きませんから。魔物は対象外。」


えええ・・・・イベッテ・・・そうなのか・・・??


落ち込む俺。



【あー折角ますたーが落ち着いていたのに・・・・またダメダメなオーラが出ちゃってるよ・・・・】


何か思う所があるのか、せつが隣に来て、抱きしめてくれる。


せつの高めの体温が、心地よく、俺は身をゆだねてしまう。

小ぶりのおっぱい気持ちいいなあとかついつい考えてしまうのは、男の本性。


「せっちゃんいいなあ?」



みつえの声が聞こえたような気がするが、気にしない。



・・・・

・・・

・・



俺は寝てしまっていたようだ。

案内された部屋のソファに俺は寝ていた。


人の声がするので、気が付いたのだが・・・・


「ミゲルさん、士門さんは魔物の討伐で、精神的に病んでしまってますわ。これ以上負担をかけたくはありませんので、このような依頼は、暫く控えてもらえると、ありがたいのですけれど?」



「すまない・・・知らなかったんだ・・・・聞けば王都でも、キングを複数仕留めたそうじゃないか。だからつい、彼なら・・・・と思ってしまってな。」


ミゲルと佐和が話をしているのか。



【困ったね。今はボクの力で抑えてるけど、根本的な解決方法じゃないからね、早く解決してあげないと。】



ロンダーヴが話す。


「お・・・おおお!もしかして・・・・精霊様?」


【そうだよ!よくわかったね?】


「もちろんでございます・・・・」


・・・俺は病気なのか?そう思いながら起き上がる。


「もう起きて大丈夫なの?」


意外に、シビルが声をかけてくる。


「あ・・・ああ、大丈夫だよ?」


「そっか、よかった・・・・あ、そうそう、そんなに固く考えなくてもいいんじゃないかな?ワイバーンなんてすごいの倒したら、もうモテモテだよ?」


何か似合わない事を言うシビル。

彼女なりに気を使ってくれてるのだろうか?まだ彼女の事はいまいちわからない時があるけど。


【頑張ってね!今回はキミの番だよ?】


うん?何が君の番なんだ?


「ロンダーヴ様、ありがとうございます・・・必ずものにします!」


だから何の話?

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