第163話 さわ

 今、俺はさわと空飛ぶクルーザーで空の旅をしている。

 船が飛ぶとか、白河さんの発想は凄いというか、こんなの買えるのか?

 異世界売買でクルーザーを調べると・・・・・ありやがる・・・・

 日本円に換算すると・・・・2億近いじゃないか!

 驚きだ。

 今、隣にはさわがいる。


「しもんさん、私、クルーザーに乗るの初めて。しかも・・・・空を進むとか、ありえなさ過ぎて驚きですわ。」


「そうだろう?俺も驚いた。これ日本では普通に海の上を進む船なんだけれどね、どうやってか白河さんは、何台も手に入れているらしくて。そのうちの一台を譲ってもらったんだ。」


 因みに元となっているのは、ヤ●ハのイグ〇ルトというらしい。


「こんな風に空を楽しめるって、素敵・・・・」


 誰もいないので、さわは俺の腕を取って言う。


「俺も、さわとこうやって、しかも初めてだから・・・・」


 自然と口づけを交わす。

 暫らくそうした後、船内を案内する。

 どうやらシラカワさんは魔改造を施したらしく、本来ないはずの風呂があった。

 しかも大きい。


 寝る場所は・・・・ダブルベッド?包み込むような・・・・LEDでライトアップ。ムードが出る。

 ラウンジもある。

 勿論トイレもだ。


 ゲスト用にベッドが4つある。

 そう、6人が普通に寝る事ができる。

 ソファーも使えば10人は寝られるかな?

 船を水面に浮かべれば、青いライトで照らす事もできるらしい。

 一体何を目指したんだろうか、白河さんは。

 おかげで色々役に立ちそうだけれど。

 湖があったので、水面に船を着水させる。

 そして・・・・さわと風呂に入る。

 お互い裸になった。


「は・・・・恥ずかしい・・・」


 顔を真っ赤にさせながら、一緒に入る。

 ”希望”メンバー女性5人中4人の胸は、そんなにないのだが、さわは中々大きい。だからといって太ってるわけではない。

 むしろ細い。

 スタイルは大人らしさがある、円熟した丸みを帯びているというか。

 もう興奮した。だが我慢。


 此処もLEDでムードがある。

 ちょっとマッサージしてあげながら入った。


 そして、今さわはドレスアップしている。

 濃い色のワンピース。胸元が強調され眩しい。いやらしくはないけれど、ムードが出る。


 ラウンジで、2人ワインを飲みながら、ちょっとした食べ物を楽しむ。


「しもんさんとお酒を飲むのって、ひょっとして初めてかしら?」


 さわがそう言うのも無理はない。


 俺は酒を避けてきた。

 今まで召喚されてから、一滴も飲んでいない。だが今は違う。

 2人アダルトなナイトラウンジ・・・・まだ外は明るい・・・を楽しむ。

 そして・・・・夕方、外は夕焼け・・・と言うか、紫色になって、何とも言えない綺麗さ。

 2人で外の景色を眺める。

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