第158話 驚く事に

「やあ口田さん、久しぶりだねえ?今日はクィンシー達に渡したゲートで来たんだってね?そうか、彼等に会ったのか・・・・」


「ええ。色々お世話になったうえに、白河さんに会って来い、と言われまして。」


「はは!奴らしい。口は悪いが、根はいい奴なんだ、あれでも。・・・・・・時に苦労してそうだねえ?」


「え?どうして分かるんですか?」


驚く俺。何で苦労してるの分かったんだ?


「えー色々ありそうですが・・・・暫くここで休んでいきますか?」


「え?泊めていただけるのですか?ありがとうございます。」


「うーん・・・・ちょと違うんだが・・・・そうだなあ、ひと月ぐらい、ここでゆっくり過ごすといい。」


「へ?そんな時間ありませんよ?それに、白河さんに申し訳ないですし?」


「ああ、僕の事は気にしないでいいんだよ?君、疲れてるだろう?それに・・・・その剣、精霊だな?出られるのかい?」


【へえ・・・・ボクの事わかっちゃうんだ、おじさん。凄いね!】


「やあ・・・・ロンダーヴさん。まあ年の功というか、幸いにというか、精霊に詳しい人と知り合いでね。」


【えーボクこれでも認識疎外してるんだけど?何で名前分かっちゃうかな?】


じっと剣とロンダーヴの顕在化した姿を見つめる白河さん。


「・・・・そこまで危ないのかい?」


【??えええ・・・!わかっちゃうの?ボクの力で何とか落ち着かせてるけど、限界もあってね。昨日限界超えちゃって・・・・】


「ありがとうございます。後はこちらで何とかしましょう。僕も似たような事になった事がありましてね。わかるつもりです。これでもこちらに・・・・巻き込まれてかれこれ10年以上経ちますからねえ。」


俺はよく分からなかったが、ロンダーヴは分かったようだ。


「もし、スキルを学びたいようでしたら、私が教えますので、遠慮なく言って下さい。幸いにもここで働いてくれる人々は優秀でね。トップが居なくても大丈夫なのですよ。私など時に数か月日本に居たりしますからね。」


こうして白河さんの善意?で暫くこっちで厄介になる事になった。


・・・・

・・・

・・




「あれ?暫くぶりね?今日はどうしたの?」


もげろ!のウェンディさんだ。


・・・・・・・・・・・・


「あら?結局もいだの?え?もげたのはオークキング?よく分からないけど・・・・もぐ前に死んだのね、だから男ってやつは・・・・」


何やら恐ろしい事を口走るウェンディさん。思わず股間を押さえてしまったよ。あ、押さえるというより隠す、だな。

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