第151話 気配察知

あれ?そう言えば俺、気配察知ってスキルあったよな?


シビルに索敵というスキルあったから、使ってなかったけど、このスキルって、似た感じで使えるんじゃない?


※    今まで無意識に、魔物の気配を察知していたが、スキルが自動発動している事に気づかない俺   ※


あの建物の中の気配を・・・・辿ると・・・?



あれ?何か魔物じゃないぞ?今まで魔物と認識した気配とまるで違う・・・・?

これは、魔物というより・・・人間?



「あ、ちょっと待って!今、スキルの気配察知使ってみてるんだけど、あの建物の中、人間っぽい気配なんだけど?」


俺が言うと、みつえが反応する。



「え?じゃあさっき魔物が食べてたのって・・・・?」


「恐らく中にいる?人達と行動を共にしていて、何かしらあって、避難しきれず殺されたか何かの理由で外に出た所を襲われたか・・・・?」


せつが答える。


「どちらにしても、一度向かったほうがいいわ。イベッテさんのお話だけれど、何か様子がおかしいですからね。」


さわも答える。


「ええそうなんです。こんなはずじゃあないんです。普通、ダンジョンの安全地帯は、此処の建物の場合、建物周辺も安全なはずなんです。」


「やっぱりそうなのか?イベッテ。じゃあ何か異変が?」


「ここはやはり、女神様のミスの影響を考えたほうがよさそうですね・・・・」


シビルも答える。


【ねえ、ボクとしては、なるべく早く見に行ってあげたほうが、いいと思うんだけどな?きっと中の人達、お腹空いてるよ?】


ロンダーヴが顕在化して言う。


「え?それってどういう・・・?」


【だってさ、ほら、此処の異変って結構前からなんだよ?その時から避難してるんだったら・・・・?】


あ・・・・?もしかして・・・・もう食料とか尽きてる?

俺の気配察知に引っかかってる気配って、弱いんだよ・・・・?


まじか・・・・


「おい本白水、今からあの建物に入るから、お前等は周辺を警戒していてくれ!」



「はい師匠!お任せください!みんな、聞いての通りだ!さあ、いくぞ!周辺をそれぞれ4人で見てくれ・・・俺と、サブリーダーは、周囲を見回る。以上、解散!」



「「「「「うす!」」」」」



おしい・・・・サブリーダー・・・・あ、先2つに分かれてた時先頭にいた奴だな。

まだ個人名貰えないのか・・・頑張れよ!


?誰に言ってるって?まあいいじゃないか・・・・



さわが背後を警戒、みつえとさわがそれぞれ左右を警戒、イベッテとシビルはそれぞれみつえとさわの内側を歩く。


あれから魔物の気配はない感じ。シビルも索敵しているが、周囲に何もいないと言ってるし。



俺は意を決して、建物の中に足を運んだ。

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