第150話 ダンジョンの謎
「呼び寄せた冒険者がダンジョンで死ぬと、死体はいつの間にか消えてるんです。魔物もそうですが・・・・そして、ダンジョンで発見する宝箱には・・・・死んだ冒険者が身に着けていたと思われるアイテムが発見される事があります・・・・」
シビルは詳しいな。よく分からないけど、ダンジョンというのは何かしら人為的な管理がなされてる?って事かな?
まあ、色々疑問に思うダンジョン。だが、分かった所でどうにかなるものでもないし、今は考えるのは止めとこう。
・・・・
・・・
・・
・
俺達は安全地帯に向かった。
イベッテが、
「あそこに見える建物がそうです。」
うん?ここに来て明らかな人工物?
そしてさらに・・・シビルが
「待って下さい!あの建物付近から、何か、多数の気配がします。」
索敵のスキル持ちのシビルが言う。
えぇ・・・・安全地帯と違うの?
よく見ると、建物を囲むように魔物がいる。
おいおい、これじゃあ安全地帯に近づけないじゃあないか。
そしてイベッテが叫ぶように言う。
「あり得ません!こんな事は今まで報告にありませんよ・・・・これでは安全地帯とは言えません。」
そりゃあそうだろう。安全地帯に待ち伏せとか、万が一安全地帯へ逃げ込めたとしても、出たが最後魔物と確実に戦う羽目になるんだ。
うーん・・・・何かあったんだろうか?
様子を見ると・・・・建物へ入る気配はなさそうだ。
あくまで周りにいる感じ。
仕留めるか?
それにしても数が多いな。
20体はいそうだ。
あれは・・・・ワーウルフ?
狼か?
そしてよく見ると・・・・狼さんはお食事中のようだった・・・・で、何食べてるの?
事の異常に気が付いたさわが言う。
「あ・・・あれ・・・人ですわ・・・・」
うん?また人が食べられちゃってるの?
距離があって分からん。
なら、まあ遠慮する必要はないな。
さあ、狩りの時間だ!
いけ、”黒い奴”
「「「「「「うす!」」」」」」
返事をしたかと思うと、3人ずつ2つに分かれ、音もなく進んで行く・・・・おい、何でジェット●トリームアタックやってんの?
あれは・・・・1体を3体で仕留める業だろう?なのに、相手は20匹以上いるんだぞ?そんなので勝てるのか?
そう思ったが、胸からの光でワーウルフはひるむ。
その隙を逃さず、6人が散って仕留めていく。
お、ちょっとは考えてるじゃないか。
あっという間に終わってしまう。
ワーウルフって弱いのか?
それとも”黒い奴”が強くなってるのか?
だが、シビルが言う。
「建物の中にも何者かの気配がします・・・・」
もう安全地帯じゃないんじゃない?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます