第149話 デカいバッファロー?
イベッテの言う通り、肉がいた・・・・いや、肉じゃなく、肉をドロップする魔物?魔獣?
見た目はバッファロー・・・・・・だけど、大きさがおかしい。
動物園でしか見た事ないけど、象ほどの大きさ。
そして、バッファロー、突進してくる。あ、鑑定すると、バイソンと出てる。
しかし、あのいかつい顔と、大きさ、そして大きさに似合わない速度。
マジすか?肉を得るのに、こんな苦労をしないといけないの?
まあやるけどね。
久しぶりに石投げるか。
適当に転がってる石を拾い、突進してくるバイソンに投げる。
見事頭に命中。だが・・・・ここで想定外の出来事が。
バイソン、頭に穴開けてるのに、止まらないのだ、いやマジで。。
あんなのに当たったら、怪我じゃあ済まないだろうな、とか思いつつ、皆で避ける。
そのまま通り過ぎるバイソン。
何と森の木々をなぎ倒して進んで行く。
そして、大きな岩がバイソンの行く手に。
ドガン!と地面が揺れる勢いでぶち当たり、バイソンは倒れた。
恐ろしい・・・・
「しもんさん、お肉ですよ?しかもこんなに大きい。」
ありがとう、せつ。
そして、ぶっとい叫びがあちこちで・・・・
”黒い奴”が肉に反応してる。
何だよ、まともに肉食べてないのか?
「まあまあしもんさん、育ち盛りですから、仕方ないですわ。」
ああ、さわ、奴らは何が育つんだ?ナニか?
そんな事を内心思いながら、どんどん向かってくるバイソンを仕留める。
何だよこいつら?あほの一つ覚えで突進してくるし。
そんな事を思いながら、各々数体ずつ仕留め、どんどん肉をカバンに入れる。
「もうお肉はいいだろう。流石に疲れた。」
「休む?膝枕してあげようか?」
魅力的な提案をしてくるみつえ。
「しもんさん?もう少し先に安全地帯がありますが、そちらへ向かいますか?」
イベッテが聞いてくる。
「そうだなあ・・・って何でそんなに安全地帯とかあるんだ?」
「さあ?私は知りませんよ?シビルさんは何かご存知ですか?」
「私もあまり詳しくは分かりませんが、一説によれば、ダンジョンは生きているとか。そして、魅力的なドロップアイテム、宝箱、繰り広げられる魔物との戦い・・・・冒険者を魅了するこれらの報酬等を餌に、ダンジョンにおびき寄せてるのだとか。そして、誰もダンジョンから戻ってこなければ、誰もダンジョンに入りませんが、ダンジョンに入った冒険者が、お宝を発見したり、魔物を仕留め、レベルが上がったり、ドロップアイテムを獲得したり・・・・こういった魅力をわざと外へ広めさせ、どんどん深層へと冒険者をいざなうダンジョン・・・・」
えらくシビルがしゃべる。
何だよ、詳しいじゃないか。
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