第148話 豊富な食材

「あ、あんなところに、果物があります!」


おいせつ、1人で向かっちゃあ危ないじゃないか!


「こっちは苺!!苺が生ってる!」


こらみつえ!お前も離れるんじゃない!



「しもんさん、どうですかぁ?スイカップなんて、てへっ」


小さなスイカ2つ抱えて、何故胸の所にかざしてるの、さわさん?


あ、イベッテもシビルも、勝手に離れるな!



・・・・森から少し離れると、そこは果物の宝庫だった。

苺が果物かは微妙・・・・と言うか、スイカも野菜だろう?分類は。


リンゴとか梨とか、木に生ってるのが果物のはず。

だが、うーん・・・・スーパーで、果物扱いで売ってる奴がズラッとあるんだよな?


しかし・・・・ヤシの実っぽいの、20メートルぐらいあるんじゃないか?という高さに生ってるんだよ。

どうやって採るんだ?


ドローンでも取り出して、収穫するか?

やった事ないけど。


【ここの食べ物は甘くておいしいからね。ボクも大好きだよ?行ってもいい?因みにここは安全だよ?】



なら最初から言えよ?


女性陣は果物・・・・スウィーツに目がないようで、あれやこれやと収穫していく。

時々食べてるよ。大丈夫なのか?



そして・・・・


「しもんさん、これお願いします。」


せつが果物を抱えてやってくる。

うん?何で俺に渡す?


君達収納カバンあるんじゃなかったっけ?



え?イベッテとシビルの分?


ああ、そう言えば彼女たちは持ってないんだよな?白河さんは・・・・たぶん彼女たちには援助してくれないだろう。


何せ白河さんが援助してくれるのは、召喚された俺達限定。


ここは頑張って自作するしかない?

あ、でもなあ・・・・確か空間魔法とか言うのを持ってないと駄目なんだよな?此処に居る全員持ってないし・・・・


結局、2人の収穫した果物を預かる俺。

というかなんでせつが来るの?


そう思ってみてみると・・・・

ああ、イベッテが食べる事の出来るのと、無理なのを教えてる。

シビルは器用に高い場所に登って、色んな果物を収穫してるな。だから来れなかったのか。


そういえば、あの2人はすっかり馴染んでるな。

パーティメンバーの仲が悪いと、碌な事が無いだろうから、いい事だ。


・・・・

・・・

・・



たっぷり収穫し、満足したのか、女性陣が引き揚げてきた。

俺としてはがっつり肉食べたいのだけど?


「あ、もしかしてお肉ですか?もう少し先に、お肉をドロップする魔物が出ますよ。」



イベッテが教えてくれる。


ええ??肉をドロップするのか?


何々、魔物の肉は危ないから食べないほうがいい?


で、ドロップの肉なら大丈夫?


何で?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る