第144話 パーティーメンバーだけで王都の拠点へ向かう

クランの拠点へ行き来できるゲートを取り出し、設置。順次拠点へ向かう。


全員戻ったのを確認し、皆に休むように伝える。


さて・・・・どうするか?


「しもんさん・・・・悪いんだけど、私此処じゃあ落ち着けない・・・・」


イベッテが言う。ああ、そうだよなあ・・・・ここの住人は、殆どが召喚に巻き込まれた御国台高校の生徒。

しかも・・・・何だこれ!というぐらい妊婦が多い。


更にイベッテは、ほぼ見知らぬ人ばかり。

仕方がないよな・・・


「ええ、ここは賑やかすぎるというか、新参者の私が言うのは何だけど、ここはヤり部屋なのかしら?」


・・・・ごもっとも・・・・


「じゃあ、王都の拠点に向かうか?一応もう使えるぞ?」


「え?もう住めるのですか?」


「ああせつ、家具はまあ、残ってるのから調達したらいいから、机やらベッドはあるし、あとは布団だな。ホームセンターから拝借した奴もあるし、何時でも行けるじゃないか!」


ちょっと興奮した。あの物件は・・・・住む所は俺達だけで使用してもいいし、クランのメンバーや、働く人の住居とは、離れていてもいいんだし。

第一金稼いだのは俺。クランのゴクツブシは関係ないしな。


そうしよう。あ、城にも部屋借りてるんだから、そっちでもいいか?


結局王都の新たな拠点に向かう事となった。


・・・・

・・・

・・



どうやらイベッテの妹・・・・パメラさんが色々気を利かせてくれて、新たな物件は綺麗になっていた。

そうそう、風呂は魔石を使えば湯が出るようになっているようで、便利な魔道具さまさまだ。


疲れた体には檜風呂!

早速入る俺。


女性陣に先に入るように言ったのだが、先ずは俺に入るよう頑として譲らない。

まあ・・・・有難く入ろう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「緊急会議!」


みつえが言う。


そう、今俺は入浴中。そして、此処には女5人プラス精霊ロンダーヴがいる。


で、お題の緊急会議だが・・・・


ヘタレな俺を攻略すべく、今攻めるかどうかと、素早く決めようと。


「全員で押しかけましょうか?」


エルフのシビルが提案。


「あ、それいいわね!裸のお付き合いは大事だから。」


イベッテも積極的だ。


「え・・・・でも・・・・恥ずかしいですよ。」


こういった事には奥手なせつ。


「そんな事言っては進歩がないわねえ。女は度胸!行きますか!」


流石年長者、言う事が違う。(本当はシビルが一番年上・・・・)なんとさわは早速動き出す。


「前重先生、待って!」


急いでついていくみつえ。



緊急会議とは何だったのか?


皆で風呂に押しかける・・・・


そんな事になっているとは、これっぽっちも思っていない俺。

大丈夫なのか?色々と。

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