第142話 女神の失敗

Side 女神


あ・・・・ここも?何でこんなに影響出てんのよ!


やばいやばいやばい!このままではまたお尻ペンペンだわ!



ここは女神の職場、管理室。

現在とある星を確認中なのだが・・・・


その中の、あるダンジョンをチェック中・・・・・


どうしてこのダンジョンにも経験値100倍が適用されてんのよ!おかしいでしょ!勇者たん召喚した場所からかなり距離あるのに!


プンスカお怒り中の女神様ではあるが、あちこちやらかしているのである。




しかもしかも、冒険者ダンジョンで誰もレベル上がってないじゃない!ミノタウロスばかりが上がってる!キー!!


今女神様が確認中のダンジョン、異常事態が発生した当時、たまたまミノタウロスに1人の冒険者が殺された。

このミノタウロスが一気に強くなり、周りの冒険者をどんどん殺していく。


そして、辛うじて生きていた冒険者を、他のミノタウロスが容赦なく襲う。


さらにこのミノタウロスが、他の冒険者を発見、戦闘に突入、多くをその場で殺害、辛うじて逃げた冒険者も、別のミノタウロスが仕留める・・・・


こうして中階層に生息しているミノタウロスが、知恵をつけ、低階層の冒険者の元へと向かう。


これに追従するほかのミノタウロス。


やがて、経験値100倍の効果が無くなるのだが、その前に居合わせた冒険者の殆どは死んでしまった。

こうしてミノタウロスは、ありえない数の高レベル集団となったのである・・・・

やがて、外に出始めるミノタウロス、ひたすら低階層の冒険者を襲うミノタウロス。


あるミノタウロス集団は、5体全員キングという有り得ぬ強さに達してしまい、ダンジョンの秩序は完全に崩壊してしまった・・・・



あ、S級パーティが4いるわね彼らにやってもらいましょうそうしましょうこれで解決やれやれ



女神様はもう問題は解決したと決め込み、再び食っちゃ寝の生活に戻る。


だが・・・・一つのS級パーティが、偵察のため別行動をとっていたメンバー以外全滅、もうひとつは3人死亡と考えられない事態に。




あああああ!やばいやばい!もう見つかるどうしよう困った困った・・・・




・・・・・・・今度は何をやらかしてくれましたのかしら?


やがて、上司にばれる。

。。。。

。。。

。。



お尻が痛い・・・・


女神様は上司にお尻ペンペンの刑に処された・・・・



そして、ダンジョンに潜っている、あるS級パーティだが・・・・


「あ?なんで俺がそんな面倒な事しないといけないの?」


S級冒険者、クィンシー・マクマホンが言い放つ。

「え?でも異常事態だからお願いと女神様がおっしゃってるわよ?」


クィンシーのパーティメンバーの1人が言う。


「駄目ダメ、俺今調査中だし、あ、そうだ、こういった事は小次郎に任せばいいんだよ!」


「ダーリンに余計な事をさせないでいただきたいですわ、お兄様。」


腹違いの妹、エルヴィーラ・リーネルト・シラカワが言い返す。


彼らは今、下層にいる。


この下層に特殊な鉱物があるらしいとの情報があり、彼らはやってきたのである。

因みに彼らの拠点は別大陸。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る