第141話 シビルの告白

話は少し遡る・・・俺とシビルが車で移動中の事。

車の中で、シビルをクランメンバー、パーティメンバーに加えたのだが・・・・


そのシビルなのだが・・・・どうでも?いいけど、車の中で話した時に、とんでもない事を言ってきた。



「その・・・まずはごめんなさい。貴方のパーティメンバー、全員処女よね。私は処女じゃないの。」


ぶふぉ!


思わず噴き出した。


「な、な何を言ってるんだ?」


「性別欄、分かるでしょ?女神様は、特殊な性癖をお持ちだから、性別欄にも影響があります。女神様の為にあると言うべきか・・・・性行為があったかどうか、つまりは挿入があったかどうかという事ね。」


何だと・・・・?


「私は長い事生きているので、セックスは何度もしているわ。でも・・・・貴方のパーティメンバーの女性は全員処女。つまり、そう言う事よね。」


え?せつとみつえは兎も角、さわも処女?マジすか?


「えっと・・・俺、そういうの気にして無いから、別に経験があるなしでメンバー選んだわけじゃないし。」


「本当に?」


「ああ、問題ない。」


「よかった・・・・」


・・・・まじなのか?何処で見てるんだ?あ、そうか、性別欄か。シビルは確かに女性となってるけど、せつ達確か女の子となってたな。

気にしてなかったけど・・・・何考えてるんだ、女神さんよ!


これかなりプライベート情報じゃないか!

特に女性にとっては、人にもよるだろうけど、大事な事のはず。

何でバレバレになるんだ?



注)もっと前に気が付いていたのだが、精神がおかしくなって、すっかり忘れていた口田だった・・・・



・・・・

・・・

・・



シビルを迎え、ダンジョンに再び入る。


今回は特に強い魔物と遭遇する事も無く、前回戦闘をした、下の階層へ進める階段付近にたどり着く。


このまま階段を下り、第2層へ。


暫らく進むが、魔物が居ない。もう強いのはいないのか?


シビルが偵察に向かった。


動きが速い。

彼女は素早く動けるが、相当非力らしい。

種族的な制限らしいけど、全体的にエルフは力がなく、知力に優れる傾向にあるそうな。

彼女は弓を扱うが、命中率は高いが、力がないため、なかなか威力のある矢を放てないらしい。

結局は風魔法の補助を用い、威力をあげているそうな。


特に強い魔物がいないと、戻ってきたシビルから報告があった。


そして、彼女の言う通り、何事もなく、下へと向かう階段にたどり着く。


シビルが再び先行する。


階段を下り、新たな階層へ。


俺達が降りると、すぐにシビルが戻ってきた。


「もう少し先に、何かいます。」


「何かって?」


「恐らくミノタウロス、しかも強い個体です。」

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