第125話 買ってしまった・・・・

買ってしまった・・・・

衝動買いと言う奴か?


せつ達も俺が購入すると喜んだのもつかの間、金額を聞いて真っ青に。

急に止めに入る。


あ、金あるから。

そう言う問題じゃあないらしいけど、まあいいじゃないか。


【マスターの精神状態が少し改善されてるから、ボクとしては、このまま買わせてあげたほうがいいかと思うな?】


と言い出し、顔を見合わせる4人。

結局買うのを了承してくれたようだ。


どのような使い方をするればいいか、今から楽しみだなあ。


あ・・・・王都の、この辺りの所謂商業用としては一等地に面しているので、毎月それなりのお金をギルドに・・・ギルドは国に・・・・治める必要があるらしい。

まあ、それはあくまで商売をする場合らしいけど。


取り敢えずは店の内装は変えるとして、倉庫と資材置き場だな。


倉庫は、工場として使えるように、しかも快適な・・・・、そして資材置き場は、鍛冶をする場所と、工場で働く人たちの住処、クランの王都での活動拠点も兼ねて、住居も。


ああ、可也お金がかかりそう。


・・・・・・・・・・・・・・一応、金貨500枚で、出来る所まで作ってもらう事で落ち着いた。

まずはクランの活動拠点と働く人の住処、鍛冶のスペース。

これだけで金貨400枚はかかるようで、倉庫の工場化でどれだけ金が必要になるかは疑問らしい。


うう・・・・稼ぐ必要があるか・・・・?


早速、店のスペースの二階・・・ここはあまり使ってないようで、住居スペースがある・・・・水回りは店の奥にあるようで、なんと風呂もあった。これはありがたい。何故かこだわりがあったようで、風呂も大きく、湯船は石でできており、壁は木で・・・・ヒノキっぽい香りのするやつ・・・・で覆われている。


これはいい買い物をしたようだ。


で、二階には、元々住み込み用に設けてあったのか、それなりに部屋があり、各一部屋でも余る。


それと応接間っぽい場所と、書斎によさそうな場所。


事務所っぽい場所もあって、なかなかに広い。

倉庫も店と繋がっており、これならちょっと改造すれば、倉庫の一部もそのまま店舗として使えそう。


夢は膨らむが、どれだけ金がかかるか・・・・?


それと、空いている部屋のひとつにゲートを設置し、相方は既にクランの拠点に設置してあるので、何時でも王都へ来る事ができる。

よかった。


一通り手続きを済ませ、城へと戻る俺達。


王太子の意向で、もうしばらく滞在予定。


そして、城に戻ると、何やら様子がおかしい。


俺達があてがわれている部屋に戻ると、すぐに呼び出しがあり、王太子の元に向かう。


通常王太子が職務を行う部屋に案内された俺達だが、部屋に入ると、困った顔をした、王太子が其処にはいた。あ、見慣れない、武装した何人かがその周りを囲むようにしていたが。


トラブル発生?まさかオークキングの睾丸の副作用か?


まあそれは違ったわけだが・・・・

すると、王太子が、


「戻った所に呼び出してすまないな。ちょっと問題が発生し、其方おとうとの力を借りたいのだ!」


へ?嫌な予感がする・・・・

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